一か月前の今日はぱぴが生きていた最後の夜。
私は「イット」という不気味な洋画を見ていました。
まさか、翌日の同じ時間、ぱぴは旅立ってしまっているなんて想像もせずに、静かな公休を楽しんでいました。
ペットがいるのが当たり前の私の生活が、突然終わりを告げるなんて想像もしていませんでした。
そして、数時間後はぱぴの月命日。
先住犬のクリームの月命日でもあります。
旅立った時には2.5kgしかなかった小さなぱぴが私の生活に関わらなくなってからは、私の生活は少しずつ、でも確実に変わってきています。
ただ、私の状況というのは特殊です。
ちなみに、現在ですと、50代で、結婚歴があってもなくても、とにかく今現在独身という私と同じ立場の人はあまり多くはないと思います。
時代と共にバツのある50代以降の人がだんだん増えてきているとは思いますが、やはりマイノリティではあるでしょう。
そして、 これからの時代は、いいのかわるいのかはわかりませんが、一度も結婚をしないで生涯を終えるという人も増えるのかもしれません。
それで、ペットと暮らし、その大切な相棒とも言えるペットを失って、大きな喪失感を抱えて生きることになる人も出てくるかと思います。
それで、今回はそういう人のためにも参考になるような、今の私の気持ちを綴ろうと思いました。
ペットがいると自分が健康でいなければいけないという思いが常にある
一人で生活をしていてペットを飼っている場合、自分が健康でいなければいけないと自然と思います。
子育てをしている親みたいな思いでしょうね。
自分が元気でなければ、お金を稼ぐことが難しくなる
自分がしっかりと稼げなければ、やがて、生活は困窮するのは明らか過ぎる現実です。
すると、ベットに回せるお金も、当然のごとく少なくなってしまいます。
愛だけではペットを飼えないというのがまさにこれ。
ぱぴみたいな小さなトイプードルでも、フード代やちょっとしたトリーツだけでも月1,000円以上はかかるでしょう。
ただしこの金額はペットが健康な時のフード代です。
ペットが病気になって、食事療法食が必要になりますと、その倍以上の金額がかかるでしょう。
つまり、お金がたくさんある人以外はお金を稼げないといけません。
お金があるほうが、よりよい治療を受けさせてあげられる可能性が高いからです。
この目薬達、どれも1000円以上するんだよ。
私の300円くらいの目薬の3倍もする物を3本使っての治療。
これで目の調子がよくなってくれるだけでうれしいよ。
カユイとか痛いとか染みるなどの症状を軽減させてあげられれば満足😀 pic.twitter.com/nJng16k5Bg— 沼佐睦美 (@mutsumi_numasa) 2019年2月28日
愛だけでペットは飼えません。
もっと正確にいますと、愛と最低限のお金がないと、ペットを幸せにしてあげられないと思います。
といっても、これはペットにだけあてはまるのではなく、人間だってそうですね。
「愛があればお金なんてなくてもいい!」のかもしれませんが、お金があったほうがいいはずです。。
そして、お金を稼ぐためには健康な体があった方が有利です。
もちろん健康には恵まれていなくても、使える機能を最大限に活かして働いている方はたくさんいらっしゃいます。
尊敬いたします。
ただここで私が言いたいことは、意識的に、あるいは無意識であっても、ひとり暮らしてペットがいれば、できるだけ健康でいようとするはずです。
私ももちろんそうでした。
自分が元気でなければ、お散歩に連れて行ってあげられない
5年前のぱぴ。
この年の札幌って雪が多かったのかな? pic.twitter.com/5GgQl0CJAx— 沼佐睦美 (@mutsumi_numasa) 2019年3月23日
私はぱぴの死の1年前からの日々と、冬の雪が深い時期以外は、ぱぴを1日2回はお散歩に連れて行ってあげていました。
私が元気でなければ、 毎日朝と晩一回ずつぱぴをお散歩に連れて行ってあげらませんでした。
トイプードルは特に若いころはかなり活発で、とても長い距離の散歩を好みました。
ぱぴもあの小さい体で、遠くまで散歩に行くのが大好きでした。
毎日毎日、お散歩に出かけていました。
そのぱぴを失った今、私はデブ化してきたので、ダイエットを開始しました。
また、犬とお散歩したいです。
小型犬を連れて散歩をしている方を見ると、思わず涙ぐんでしまう自分を感じます。
寂しいものですね……。
今の私には、もう、激しく走ったりしては遊べませんが、ゆっくりと遠出は楽しめるのですが。
私の隣のぱぴの席が今はまだ空席です。
そこに、今度は何が埋まるのでしょう。
楽しみでもあります。
元気でないと、遊びのリクエストに応えてあげられない
ぱぴは人と遊ぶのも大好きでした。
ただ、申し訳ないのですが、ぱぴには人の好き嫌いはありました。
でも、自分が好きな人にはべったりとくっつき、遊んでくれリクエストをします。
やはり私が元気でなければ遊んであげられなかったでしょう。
ぱぴは死の前日まで、「遊ぼう!」のポーズをして、私を誘ってくれました。
ぱぴの遊ぼうのポーズは、前足だけふせのポーズにして、私の顔を上目遣いで見ます。
あの表情の可愛いらしかったこと。
思い出すとものすごく懐かしくなり、1日だけでもぱぴが生きていた日に戻って欲しいと思うことがあったりします。
切ないですね。
飼い主が元気でなければ病院にも連れて行ってあげられない
今回、ぱぴが旅立つ時に動物病院に連れて行く時も、私は20分くらいは走れる自信がありました。
もちろん自分の車があればもっとよかったでしょう。
私に焚き火できるほどお金があったら、使うことはなく、冬は雪の中に埋めてしまうような状況になってでも、車の1台や2台は間違いなく持っているはずです。
そう考えると、本当に、ペットを飼うにはお金はやっぱり多ければ多いほどいいです。
そしてそのお金を稼ぐには、色々な面でトータルで健康であるほうが有利でしょう。
ペットがいるから突然の外泊はありえないので恋愛は発展しにくい
独身の女性がペットを飼うと、縁遠くなるとかなんとか。
これは、私も激しく同意です。
私自身も先住犬だったクリームと暮らしていた独身の時はそうでしたから。
私は、愛犬を一匹だけで十時間以上も留守番をさせてお泊りというのはありえなかったので、恋仲だった方には家に遊びに来てもらいました。
つまり、急にフィーリングがあった方とお泊まり会をするなどということは、留守番をしている犬が最優先の私には全く考えられないことでした。
そういう意味で、やはり縁遠くはなると実感していました。
ペットが病気をし始めると自由気ままに外出出来なくなる
ペットも若いうちは大抵元気です。
空調がきちんとしているお家で、ペットのためのお水やフードなどもしっかりと用意されているおうちあれば、基本的には1日ぐらいは留守番をさせても何ともないでしょう。
また、ペットOKの宿泊施設も増えてきていますので、そういう所でおとなしく過ごせるペットならば、一緒に旅行もできるでしょう。
ぱぴもかつては一緒に旅行に行っていました。
楽しい思い出もたくさんあります。
上手に一緒に旅行をしてくれました。
しかし、ペットが病気をし始めると状況が変化します。
私自身、ぱぴが病気だと診断されてからは段々と遠出をしなくなっただけでなく、ぱぴを置いて出かけるのがだんだんと気が進まなくなりました。
ぱぴが慢性腎不全と診断されてから一年半も過ぎ、血液検査の結果も少しずつ悪くなり始めてからは、私自身、仕事に出かけるのがだんだんといやになってきていました。
それでも、ぱぴの治療にかけるお金をしっかりと用意するためには、働き続ける必要がありました。
それで、外で働いていたわけですが、仕事中も、忙しくない時はぱぴのことが気になって仕方がなかったです。
家の中に、ペットの様子を監視できるカメラなどの設置も考えていました。
でもそういう映像を見ると、 余計に仕事が手につかなくなったかもしれませんけれどもね。
今度私がご縁があってペットを飼うことができるとしたら、そういうカメラの設置も考えています。
ちなみに、積極的にペットを飼うと思ってるわけではありません。
その理由として、ペットがいなくなったからこそできる、ノマドライフにも多少は魅力を感じているからです。
少しでも若くて元気なうちに、ちょっと今まで行ったことのない所に移動してみたいと思ったりします。
独身でまだ元気な私、そして、今は親もちょっと元気なので、ちょっとノマドライフも出来そうだったりします。
日本でも西の方は全然行ったことがないですから、気の向いた時にふらっと出かけたいなんて思ってしまいます。
いつまでに帰宅するとかいうことは一切考えずに、帰りたくなったころに帰る、というノマドライフは魅力的ではあります。
そして、そのようなライフスタイルは、自分一人だからこそできることです。
ただ、ペットも連れてマイカーで旅をする、というのであれば、それはそれで素敵ですが、今の私にはそれはできません。
ただ、私自身はノマド生活のような生活を長くしたいとは今は思っていません。
私は一人でいる時間もとても好きです。
そして、 居心地のよい自分の生活スペースで、質の高い生活をするということにも興味があります。
そしてそういう生活の中には、ペットがいた方が私的には幸せだとは感じるでしょう。
ただ、 自分自身の老いは想像ができません。
自分が想定しているよりも早く自分自身が老化していく可能性もあるわけです。
そうなると、ペットがかわいそうです。
それでも、私で最期まで幸せにしてあげられる子がいるとしたら、その子のために生きていきたい、という思いもないわけでもありません。
このへんの思いは、かつて自分が思っていた気持ちとはちょっと変化している部分です。
変わったのか、元々心の中にあった思いに気が付いてしまったのかはわかりませんけれど。
あとがき
5年前のトリミングに出したばかりのぱぴ pic.twitter.com/dux997LAxC
— 沼佐睦美 (@mutsumi_numasa) 2019年3月23日
16年と4か月、私と一緒に生きてくれたぱぴがいなくなったのが2019年3月7日。
そして、あと数時間で、初めての月命日です。
まだ1か月しか経っていないのですね。
仕事から帰ってくると、喜んでくれたあの様子が懐かしいです。
お散歩をしながら、動画を撮っていたのも懐かしいです。
そして、あの愛くるしい表情が恋しいです。
犬一匹いなくなると、独身の人間の生活は大きく変わります。
ここはひとつの転機になるのかもしれませんね。
ノマドライフ的な生き方もできるし、しっかりと考えたっぷりとお金を用意できれば、もう一匹飼えないわけでもないでしょう。
私も色々考えています。
齢50……。
最まで読んでいただき、どうもありがとうございました。