少し前に「共生婚」についての記事を見つけ、その時初めてそういう結婚もあるのだと知ってツイートしました。ちなみに、私自身は現在、「ばついちアラフィフ」です。いわゆる適齢期の人達の視点とはまた違うとは思います。私にとっては共生婚は普通に「アリ」で、魅力的にも感じるからです。
ただし、「じゃああんた、これから共生婚の相手を探してみる?」と聞かれると、アリだとは思うけれど「気乗りしない……」と答えるでしょう。
それで、自分なりの共生婚のメリットとデメリットを考えてみました。
食事も一緒にしない―共有婚ならぬ「共生婚」とは https://t.co/9MZ2Fme0rg
ふつ~にアリですね。
い~んじゃないでしょうか?— 沼佐睦美 (@mutsumi_numasa) 2016年11月16日
共生婚のメリット
共生婚のメリットは基本的に多いと思います。
ただし、人によるでしょう。
色々な人がいますから。
ひとりでいられない人もいれば、ひとりが好きな人もいます。
ひとりでもたくましく自分のペースを崩さずに生きていける人もいれば、誰かと一緒のほうが自分らしくいられる人もいます。
あなたはどうでしょうか?
結婚という形式が精神的に安定感をもたらす
この共生婚についてTwitterではなぜ結婚をするのか意味が分からない。「同棲」でいいんじゃない?と投稿している人がいました。
しかし、同棲というのは基本的には好いた好かれた、離れたくない云々の繋がりで一緒にいることになるわけですよね?
お互いに好きで、お互いの自分に対する気持ちに自信があれば、同棲でもいいでしょう。
その先に結婚も見据えている人も多いはずですし、夢もあります。お互いを求めているから同棲なのでしょう。
しかし、共生婚はセックスのないカップル(?)の共同生活ですよね!?
ばついちの私からしますと、共生婚というのは、「家庭内離婚」とか、結婚してすごく時間が経った「シニアのカップル」に似ている感じがします。
そして、これはこれでアリだとは思います。
セックスというコミュニケーションがなくても続く男女の関係というのは、別に新しくはないのですよね。
ただ、若いのに最初から全くセックスがなく、ご飯も一緒に食べない、顔の見ない日が続くこともある、というのが珍しいだけですよね?
ばついちの私の発想ですが、面倒なコミュニケーションをしなくても結婚が続くのであれば、それを維持していくのもひとつの選択肢でしょう。
結婚による精神的な安定感というのは程度の差こそあれ、男女どちらにもあるのではないでしょうか。
それぞれの状況によって考え方は違うと思いますが、ばついちの50歳を超えたおばさんとしては共生婚はアリです。
ひとりではない安心感が大きいと感じるからです。
睦美がこの記事を書いてから数年経ちますが、この考え方は基本的に変わっていないようです。
つまり、共生婚はアリだと考えているということです。
というか、睦美は恋愛感情は結婚には特にものすごく必要な感情ではないと考えているおばさんです。
だからばついちなのか?www
結婚しているほうが癖がない人に見えやすい?
とても悲しいことですが、ある程度の年齢になっていれば、結婚している人のほうが癖のない、普通の人には見えやすいでしょう。
現在、3組に1組は離婚をする時代とはいいますが、結婚をしている人のほうが、なんとなく辛抱強く、真っ当な人に見えやすいんですよね。
不思議ですが普通の人に見えやすいです。ただ、結婚というものを続けているだけで、です。
たとえば、結婚していて子供もいるアラフィフの主婦さんと、ばついちのアラフィフの私を比べてみましょう。
私よりは主婦さんのほうがまろみがあって、バランスがとれていて女性らしい人のようなイメージを持ちやすいですよね?
一般的にいうと、結婚している方のほうが普通っぽく、癖がなく見えますよね?
こんなことを書いてしまうと、シングルを貫いている女性や、バツが2つ以上ついている女性は怒ってしまうかもしれませんね。
また、時代も少し変わってきているとは思います。
色々な意味で結婚を望まない人が増えているので、この見方は変わっていくのかもしれませんね。
幸せな結婚をしている人は、それだけでとても恵まれている人ではないでしょうか。そのグループの中に住めなかった私はそう感じます。
生活費を節約できるかもしれない
ひとりよりもふたりのほうが生活費は節約はしやすそうなことは、説明する必要はないでしょう。
同じ家の同じ場所にいて、同じものを食べたら、生活費はかなり節約できるでしょう。
しかし、共生婚の場合はどうでしょうか?基本的にそれぞれの部屋にいて、あまり顔を合わせないし、ご飯も別々に勝手に作って食べるという場合、あまり大きな節約はできない可能性は高いでしょうね。
それでも、シングル向けの賃貸よりも、ディンクス向けの賃貸住宅を借りてきっちりと折半するほうが、質の高い暮らしはできそうな気がします。
自分のライフスタイルをキープできる
結婚しても、自分のライフスタイルをキープできるというのは魅力的でしょう。食事当番とかしなくてもいいのも面倒でなくていいです。
また、相手の食べ物の好みや、味の好みを考えて料理をしなくていいのも楽ですね。
シングル生活を長くやってきた人で、そのペースを崩したくない人にはおススメでしょうね。
夜ごはんは太らないようにあまり食べない人もいるでしょうし。
朝ご飯を食べたくない人もいるでしょう。
そもそも、人と違うリズムで生活をしている人もたくさんいるでしょう。
それがいいのかどうかは別として、私のようなフリーランスのライターの場合、執筆は夜のほうがノルということも多いんですよね。
で、執筆前にそんなにご飯しっかり食べないですし。
眠くなりますからね。
だから、夜ごはんを一緒に食べようとか、相手のために作ろうという発想は基本的に持たないで一緒に暮らすというのは悪くないです。
ただし、このようなことは長く生活をしていくうちに、変化していく要素の多い部分だと思います。
気がついたら、一緒にご飯を食べたり、食べに行ったりはするのではないかな、と思いますけれどどうでしょう?
私の場合、共生婚夫がおいしそうなお料理を作っていて、おいしそうなにおいが漂ってきたら、満面の笑みを浮かべて、ひょこひょこと側に寄っていくでしょうね。
右手にフォークを持って。隙あれば奪い取って食べるでしょう。
同じ屋根の下に暮らしていれば、特別な気持ちが育つのも自然なことです。
恋が始まるかもしれない
そもそも、ルームシェアができて、形式上の夫婦にもなれるくらいの間柄ならば、長く一緒にいるうちに普通に恋が始まっても不思議はないでしょう。
長く一緒にいて、全く情が移らないほうが難しいのではないでしょうか。
結婚してから恋がはじまり、お互いの部屋に泊まりあうなんていうのも悪くないですよね!
いつの間にか本当の夫婦になっていたというのも可能性としてはさほど低くないでしょう。
しかし、恋とは少し違う感情でも、あるいはずっとセックスをしない関係でも、お互いにその関係を大切で心地よいのであれば、それもアリでしょう。若い人で共生婚を選んだ人がいたら、その関係がどうなるのか興味深いですね。
ちなみに、アラフィフの私の場合ですが、ここで何度か書いていますが、共生婚は普通にアリです。ひとりよりは心強いかな、と思います。
けれど、じゃあ、あなたばついちだしフリーだからする?と聞かれたら、即答はできません。相手によるかな……と答えるでしょうね。
そして、それが正直な気持ちでしょう。相手によるでしょう。
共生婚のデメリット
共生婚のデメリットはやはり、ふたりとも、お互いの存在が一番の存在だとは確信を持ちにくい状況にあることでしょう。
こんな状況、あなたはどうしますか?
他に本当に好きな人ができた時困る
人として好きな相手、あるいは異性として好きだけれど、心身共に深くかかわりたいとは思わないという共生婚。
両者、そのまま、なにも変化しなければ問題はないでしょう。
しかし、若い人であれば、そのうち本当に好きな人ができるかもしれませんよね?
30歳くらいで共生婚をして、それ以後、生涯セックスをしないのでしょうか?
そのほうが、考え難いのですが、いかがでしょう?
もしも、本当に好きな人ができた場合、外でデートをし、家庭には持ち込まないということにするのでしょうか。
形式としては不倫になるのに、それが本当の恋愛なら悲しすぎます。
それでいいのでしょうか?
それとも、結婚後に本当に好きな人がどちらかにできた時には、相手のためにもすっきりと離婚しようという契約でもかわすのでしょうか?
そういうことを考えると、共生婚は不安定ではありますね。
でも、そうなった時のために、それこそ本気で契約書を交わしておけばいいかもしれませんね。
義理の親の介護ができるか不安
共生婚がずっと続いたとして、やがて、どちらかの親が病気になる日がくるでしょう。
今は少なくはなっては来ていますが、やはり長男の嫁になってしまった場合、義理の親が病気をするようになったら、介護をすんなりとできるのでしょうか?
この辺はそのカップルによるのかもしれません。
共生婚がそれぞれのライフスタイルを大切にする結婚であるなら、親の介護とか、その介護にまつわる雑多なことはどう考えるのでしょうか?
お互いの生き方を大切にする関係だからということで、一切、介護などはいたしません、というわけにもいかない気がしますね。
周囲に「私たち共生婚なんです!」と言いますか?
それもいいのかもしれませんが、言ったところでメリットもあまり大きくないような気がします。
若い人たちの共生婚であれば、親の介護などはまだまだかなり先かもしれません。
が、介護というものはある時突然身近になるものです。
親が高齢で子供を産んだ場合など、30代くらいで介護をしなくてはならない人もいるでしょう。
そのようなことは共生婚をする前にしっかり考えておくべきでしょうね。
全く体の関係のない人の介護ができるか不安
そして、共生婚が続いたとして、いつかはどちらかが病気になります。皆、必ずしも、シニアになってから病気をするわけではありません。若いうちに重たい病気になってしまう人もいます。
自分の共生婚のパートナーが病気になった場合どうしますか?
病院から様々な話し合いで家族が呼ばれることもあるでしょう。
そのような場合、どのように向き合うのでしょうか?
体の関係もない相手の世話などできるのでしょうか?
下着を取り換えるのを手伝ってあげたり、手術後などでしばらくお風呂に入れないパートナーの下のほうを拭いてあげたりできるのでしょうか?
それこそ介護要員になってしまいますが……。あなたはどう考えますか?
また、そういう深い関係もないパートナーにわがままは言えるのでしょうか?
病気をして入院をすると心細くなってしまい、できれば毎日見舞いに来てほしいと思うこともあるかもしれません。
そんな時に共生婚のパートナーはどのような位置関係になるのでしょうか?
夫婦であって夫婦でない関係はとても危うく、そして場合によっては超面倒なものな気がしますが、あなたはどう思いますか?
共生婚についてのまとめ
共生婚は新しい結婚の仕方、男女の結びつき方のような感じです。
よって、正直なところ、この結びつきの夫婦がその後どうなっていくのか、というのは想像できません。
結局は、1. 本物の夫婦になっていくのか、2. 離婚をすることになっていくのか、3. 恋は婚外でしながらも共生婚という関係は維持するのかの3パターンになるでしょう。
あなたはこの3パターンのうち、どれが一番多そうだと思いますか?
私はこの1.2.3.の順番の通りだと思います。ちょっと難しいですね。
ちなみに、この記事を最初に書いてから2年近く経った現在の意見は1.3.2です。意見は変わるものですね。
この記事を書いてから4年以上経つ2020年1月下旬の睦美の意見も1.3.2の順だそうです。
やっぱり離婚が面倒になるみたいですね。
年齢と共に、いい感じの諦めが出来るようになっていくのかもしれないですよね。
年を取ると、離婚も面倒に感じるから……かもしれません。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
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