自分以外の人間といると、いつも穏やかな気分ではいられないことも多いのは自然なこと。
ただし、その辺はその人の性格にもよります。
いつも穏やかで、かなり辛辣なことを言われても穏やかに流せるすばらしい大人も中にはいます。
きっとあなたの周りにもきっとひとりはいるでしょう。
しかし、短気ですぐに切れてしまう人や気が弱く気にしすぎてしまう人もいるでしょう。
あなたはどういうタイプでしょうか?
私は基本的には短気なタイプです。
たとえば、わかりやすい例として、自分が新しい職場に入ってミスをしたとしましょう。
その職場には必要以上にしつこく、そして大きな声で皆に聞こえるように怒鳴ってくる先輩がいて、その人が短期的に自分たちに仕事を教えてくれる人だとしましょう。
その人は
- 「さっき言ったっしょ!」とか「同じこと何回も言わせないで」とか不要な言葉が必ずひとこと以上多い
- 大勢の前ではっきり聞こえるような大きな声でひとりを怒鳴りつける
- 怒り出すとしつこくて止まらない
という特徴があります。
その人に自分の仕事のミスを指摘され始めたとします。
その時、私と同類の短気なタイプ、素直過ぎるタイプ、更には気の弱いタイプに属する人はもちろん、何人も必要以上に攻撃されないようにする必要があると思うんです。
なぜならば……
そのまま攻撃を受け続けたら心身ともに悪い影響を受けるから
素直な人ほど相手に何か言われた時、申し訳ない気持ちになって聞いたり、泣きそうな気持になって聞いたりすると思います。
自分のミスを一大事に思い、だんだんととんでもないことをしてしまったと
そして、「全部自分が悪いんだ……。自分はなんてことしてしまったんだ」とあまりにも思いつめてしまう傾向があるのではないでしょうか。
その後、あまりにも思いつめてしまった結果、胃腸の調子を崩したり、精神を病んだりすることもあるでしょう。
そうなると、完全に回復するまでに結構時間がかかったりします。
つまり、時間もお金も無駄にするという、かなり損な結果を導いてしまいます。
そうなりたくなければ、必死に自分を守る必要があると思います。
相手にそれ以上言わせないように、攻撃されないように工夫するべきだと思います。
相手だって人間ですから、100%正しいわけではないかもしれません。
口数が多かったりしつこかったりするタイプの人というのはすぐにわかると思います。
自分を守るためには、できるだけ関わらないようにするか、その人と少しでも打ち解けるようにするか、の二者択一が一般的に考えられる方法だと思います。
できるだけ関わらないようにするのが無難かもしれない
簡単にできるのはできるだけ関わらないようにするほうでしょう。
ではどうやってできるだけ関わらないようにするかというと、相手のしつこい攻撃が始まったら、とりあえずその場を離れることを考えるのがいいと思います。
お腹が痛いという演技をしてもよいのではないでしょうか。
そうやって、その場をなるべく逃げるようにしながら、仕事をさっさと覚えてしまうというのがよさそうですね。
ちなみに、私はどうするかって?
私はファーストチョイスは仲良くなるほうに挑戦します。
打ち解けるように自分から働きかける
「この〇〇!いちいちうるさいんだよ!と心の中でさけびつつ、逆に『〇〇さん、今ちょっといいですか?あれ、もう一回教えてください~い♪』とかちょっと声のトーンを上げて話しかけたり、『〇〇さん、ちょっとだけ聞いていいですか?あの話知ってました~?』とか、わざわざ仕事中にそばにくっついて行って話しかけたりします。
休憩時間ではなく、仕事時間に相手が忙しそうでない時、わざわざこちらからたくさん話しかけるというのがポイントです。
そして、絶対に名前を呼ぶということです。
名前を憶えていないとかアホすぎます。
名前を覚えてもらったら人間ってウレシイですよね?
だから、名前をすぐに覚えるなんて言うことは基本なんですよね。
そして、これは「私、先輩のこと嫌いじゃないし、話したいと思っているんだから話そうよ」というポーズです。
「この野〇!」と思っていてもです。
案外、そうすることで、結構いろんな話しをしてくれたり、以後、少し仲良くしてくれたりすることがあるんですよね。
とにかく、攻撃はさせないようにするべきです。
恨みの気持ちが芽生えるから
あまりぐだぐだ言われ過ぎないようにすべきな理由は、簡単にいって、その人が嫌いになってしまうからです。
あなたの性格は私はわかりません。
でも、私ならば、必要以上に、大勢の前で、しつこんガンガン言われたら、多少なりとも恨みの気持ちは芽生えます。
特に自分が一生懸命にやっていたことを全く評価してくれないのに、たまたましたミスばかりをしつこく指摘されたらこちらも皮肉れてしまいます。
というか、やる気を喪失してしまいます。
そこで、もしも人格者なら自分ことを他の人よりもたくさん大切に思ってくれているから、自分はたくさん注意されたり怒られたりするんだと思えるかもしれません。
しかし、そう思うことができても、よく見たら、自分に対する風当たりが他の人よりも強いと感じるようなことがあったら、やはり恨みの気持ちを持ってしまうでしょう。
この恨みの気持ち、できれば持ちたくない気持ちですよね。
だから、相手からの必要以上の攻撃からは自分を守る必要があると思います。
攻撃してくる相手にも悪い影響を与えるから
できない自分が悪いんだから、ミスした自分が悪いんだからと相手の言い過ぎとも思える言葉にじっと耐えることをおススメしない理由は、実はこれが大きいのです。
すごくしつこい怒り方をする人というの、実はすごくヒステリックな性格ではないでしょうか?
言い出すと止まらないとかとか、しつこく怒る、攻撃してくるという人はその人自身、自分がコントロールできないという特徴を持っていることが多い気がします。
感情をコントロールできないという面を持っているのを周囲も本人も知っている
そして、そう感じているのは自分だけではないはずです。
同じような思いをした経験がある人が周囲にいると思います。
でも、そのしつこく猛撃してくる人にも良心というものがあるはずです。
そして、冷静になった時、その人自身も反省する場合が多いらしいです。
で、後になって謝ってきたり、機嫌を取ってきたりする可能性もあります。
つまり、その攻撃してきた人も、自分の行為にちょっと傷ついたりしているわけです。
これは私自身経験があります。
その先輩が謝ってきました。
その先輩なりにちょっと悩んだんだろうというのがわかりましたので、全然気にしていないと伝えました。
一般的に考えて、既に個性の出来上がった大人を人前で思いっきり怒ったり、言いすぎたりしてしまったことに全く心を痛めないような相手であれば、尊敬に全く値しない人間だと私は確信してしまいます。
長く生きていても、あなたや私より経験があっても、言っていいことと悪いことはあります。
先輩が後輩を注意するといっても、そこにルールが全く存在しないわけではないと思います。
だから、私は私に言い過ぎた先輩は、私に謝る必要があると思っています。
しかし、もしもタイミングをうまくつかんで、先輩の攻撃をやめさせることができるなら、そうしたほうがいいと思います。
そのほうがお互いのためですから。
こちらも傷つかない、先輩も謝らなくてもいいという状況を作れたなら、最高でしょう。
現実は難しいでしょうけれど。
難しいだろうけれど……。お腹痛くなったふりとか、胃がむかむかしてきたふりとか、要するに演技ができたらいいよねw
役者である必要があるわけだね。でも、確かに、あまりにもヒステリックだとだんだん反感の気持ちが大きくなるよね。
んなこと、何度も繰り返すなよ!とかって思っちゃう
自分の感情をコントロールできなくなる人は、過去に何度も何度も同じ失敗をしている可能性が高いです。
その失敗をしてしまったせいで、その先輩が気まずい思いを抱えながらこちらと付き合っていくというのは、お互いにあまり快適な気分ではないでしょう。
しかし、ヒステリックな性格の場合、同じようなことはまたあるかもれませんけれど……。
ですから、やはり攻撃を受けないようにするべきでしょう。
自分だけが辛抱したらいい、というものでもありません。
そこまで自分が言ってしまったということで、逆に傷つく人もいます。
そして、人としてはそのように傷つく人のほうが正常ではあるでしょう。
自分の性格も皮肉れてしまう可能性がある
あまり意地悪にじっと耐え忍んでいると、自分も同じような先輩になる可能性があるという心境を理解できる人は多いのではないでしょうか。
人間て不思議なものです。
意地悪くされてとてもつらい思いをした人は、自分がつらい思いをしたにもかかわらず、自分も後輩にとても厳しい人になったりすることが多いようです。
よく聞くお話しで、苦労人が人に対してすごくやさしいかというと、逆に人を見る目がとても厳しくなってしまっている可能性があるとか。
これはわかる気がしませんか?
悲しいことですが、あまりにも辛い思いをさせられると、性格がゆがめられてしまうという部分があるのかもしれません。
つまり、自分にあまり辛い思いを経験させると、自分も無意識に人に対してかなり厳しく辛い思いをさせてしまう人間になってしまうかもしれない、ということです。
まとめ
出稼ぎをして、そういう人間関係を思い出しました。
残念ながら、下の人間にヒステリックに当たり散らす人はいるものです。
当たられた人間としては、理不尽だとしか思えないケースもはっきり言ってあるでしょう。
その仕事を教えてくれた人がその仕事に関しては詳しくても、人間的にあなたや私よりも素晴らしく人格者ということはないはずです。
そして、その後のあなたの心身の健康のためだけでなく、その行き過ぎた言動のある人のためにも、必要以上の攻撃はできるだけ避けるべきだと思います。
攻撃を受けそうな気配を感じたら、うまく逃げれそうであれば逃げる、無理であれば黙って聞く、黙って聞いていてもしつこければ中断する方法を考えてもいいのではないでしょうか。
そして、自分は同じような思いをさせるような人にならないようにしたいですね。
短い記事にしようかと思っていたのですが、書き終わったらかなり長くなってしまいました。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。