9月28日は世界狂犬病デー。狂犬病ワクチンを開発したパスツール氏の命日だそうです。
毎年、狂犬病ワクチンのお知らせの封筒が届くと、春になったことを実感しています。愛犬と暮らしている私も、もちろん今年も連れて行きました。
この狂犬病になった犬の動画をYou Tubeとか、テレビなどで見たことがありますが、恐ろしいですね。
日本は現在狂犬病が長年発生していないという面では安心です。
狂犬病に関するQ&Aについて|厚生労働省によりますと、日本では昭和31年(1956年)を最後に、狂犬病は発生していないということです。
動物では昭和32年(1956年)に猫に狂犬病が発生したという例はあったということですが、それが最後になったということです。
なお、海外で犬に咬まれたりして狂犬病にかかった日本人はいるようです。
集合注射を行わない市町村もある
現在、私は札幌に住んでいます。子供の頃から犬がいた環境で育ってきた私は、小学生の高学年くらいになったら、犬の狂犬病の注射を受けさせに連れて行っていました。
当時は近くの公園などに獣医さんが来てくれていましたから、そこに連れて行けば、そんなに待たされることもなく受けさせることができました。犬を連れている友達にあった記憶もあります。
また、大雨の中を傘をさして愛犬を連れて行った記憶もあります。獣医さんたちはマイクロバスで待機されていました。見たこともない、知らない獣医さんでした。
しかし、私が大人になってからは、仕事や遊びなどで家にいないことが多くなり、狂犬病ワクチン接種は両親が行っていたようです。
それで、知らなかったのですが、札幌市ではいつの間にかこの集合注射は行わなくなっていました。
私は前の結婚と共に札幌を離れたのですが、当時住んでいた所では集合注射を行っていました。毎週土曜日とか日曜日に、あちこちの公園などで集合注射を行っていました。
愛犬が2匹とも元気だった時には私達は、都合の良い時に都合のの良い場所に車で愛犬2匹を連れて行って、ワクチンを受けさせていました。そのほうが、病院で待たされたりしないので楽だった気はします。料金も安かったような気がします。
しかし、札幌では狂犬病ワクチンは動物病院に連れて行って受けさせなくてはなりません。今、私と暮らしている愛犬ぱぴも、いつもお世話になっている動物病院で受けさせています。
だから、愛犬の健康状態もよく知っていてくれますので、安心といえば安心です。
逆に考えますと、普段から病院に連れて行っていないワンちゃんの場合、集合注射だけを毎年受けさせて、健康診断は受けさせていないという場合、ちょっと危険な状態になることもあるのかもしれない……、なんて思ったりします。
なぜかと言いますと……
わんちゃんの体調によっては受けられないこともある
↑愛犬ぱぴが私のお膝の上で寝ているシーンです。私は大抵この状態でお仕事などしております。
わんちゃんは元気に見えても、実はその体に密かに病気が忍び込んでいるかもしれません。
ですから、まだ若いわんちゃんだったり、とても健康に見えるわんちゃんの場合、病気を患っているのに気が付かないまま、狂犬病ワクチンを接種してしまう可能性もゼロではないでしょう。
それで、ワンちゃんの体にふたんをかけてしまうこともあるかもしれません。
家の愛犬の例でご紹介しましょう。
愛犬ぱぴは「慢性腎不全」なので、もう狂犬病ワクチンは受けることはないかも
うちの愛犬ぱぴは「慢性腎不全」を患っているので、今後はもう狂犬病ワクチンは受けることはないかもしれません。
腎臓が悪いと、不要な物をろ過できないので、必要のない物が長く体にとどまってしまうようです。それで、だんだんと「尿毒症」になるようです。
この尿毒症が進むと、犬の口から尿のニオイがするということです。体中に毒素が回ってしまうのだとか。そして、それが、酷くなり絶命するらしいです。
愛犬ぱぴですが、尿のニオイなのかどうか、ちょっと飼い主の私はわかりません。でも、口臭はかなり強いです。というか最近、以前よりも口臭が強くなりました。これが尿のニオイといわれれば、否定もできない気がします……。
何も知らないで、あんたとこ遊びに来た人なら、その匂いを嗅ぐとごはん食べられないということもあるかもね……
うん、あるはず。だから、家には人は呼びません。口から出るニオイだから、仕方ないもんね~
そういう状態なので、私が自由に選べるのであれば、もう狂犬病ワクチンは受けさせたくないです。
なお、慢性腎不全でもコントロールできている場合はワクチンを受けることはできるそうです。
でも、どうでしょう。老犬の慢性腎不全の犬に体に負担をかけてまで受けさせなければならないものでしょうか?
私は、もう受けさせなくてもいいと思います。というか、私としては受けさせたくないです。必要だとは全く思いません。ただ、法で決められていることですから、何とも言えませんが。
今年はもう受けていますので、それはまた来年の4月以降に獣医さんと一緒に考えればいいことですね。
ぱぴはアレルギー反応が出る子なので、5種とか7種とかの混合注射のあと、顔が腫れたことがあります。それ以来、混合注射は獣医さんに前処置をしていただいてから打っていただいています。
そういう体質ですので、無理はさせたくないと思っています。特に腎臓が悪いわけですから。
更に、ぱぴは11月の終わりに15歳になります。病犬以前に、立派なシニア犬です。無駄な負担はかけたくないと思っています。お金をケチっているわけでは全くありません。
ちなみに、混合注射は思うことがあり、もう受けさせないつもりです。
狂犬病集合予防注射実施のためのガイドラインに病気の犬の狂犬病ワクチンについてのことが載っています。慢性腎不全のことも載っていましたよ。
先住犬も死の数カ月前の闘病時には狂犬病ワクチンは受けさせなかった
先住犬も、死の数ヶ月前の狂犬病ワクチンは獣医さんと相談して、受けさせるのはやめさせた記憶があります。「腸リンパ管拡張症」で闘病中だったからです。
この病気もなかなか厳しい病気でした。家の子の場合、全ての犬用の療法食が全く効果がなかったので、手作りご飯を作ってあげていました。
が、厳しい厳しい状況を辿り、15歳7カ月で旅立ちました。病気発症後、1年くらいでの旅立ちでした。
その時、その獣医さんは愛犬の状態をよくわかっていたので、「クリーム(先住犬の名前)ちゃんのほうはそのうち、体調がよくなったら受けさせてもいいので。今、急いで受けさせることもありません」と言っていただいたような記憶があります。
その時は、今慢性腎不全でゆるく闘病中の愛犬ぱぴだけに狂犬病ワクチンを受けさせました。淋しい気分でした。
毎年毎年、2匹一緒に狂犬病ワクチンを受けさせていたのに、1匹が一緒に受けさせられないというのは、悲しい現実でした。
結局、先住犬クリームに狂犬病の注射を受けさせる機会はなく、今から6年前の10月に私の腕の中で旅立ちました。
死の前の最後のけいれんとか、緊張で、私のお腹に足を突き刺しながら、「もういいよ。逝ってもいいよ」と言ってあげた瞬間くらいに、口を大きく開け、舌をベロンと出し、旅立っていきました。
すぐに口を閉めてあげました。目は閉じたまま旅立ちました。
よかったら、0才の犬や猫を飼い始めることができる年齢は? | フロム50もどうぞ!フロム50の人気記事のひとつです。
ぱぴのことも書いていますよ!
あとがき
日本では長年、狂犬病は発生していません。すばらしいことだと思います。子供のころから犬がいた生活をしていた私は、今まで何回狂犬病ワクチンを受けさせに行ったのでしょうか。
思い出すのは、集合注射ですね。たくさんの人が集まっていて、狂犬病の注射が終わっても、たまたまそこで会った近所の人達と井戸端会議をしてたような主婦さんもいました。
また、あのようなたくさんの犬がいる場では必ず1匹ぐらいはいるのですが、パニックになって吠えまくっている子もいました。
札幌ではそのような集合注射がないので、なんだかとても懐かしく思い出します。多くの市町村では集合注射を行ているのに、何故行わなくなったのかはわかりません。
なんだか懐かしい思い出です。ある程度年を取って犬も飼えなくなったら、何となく懐かしく思い出すこともあるのでしょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。