ワーケーションとは「ワーク」と「バケーション」を組み合わせて作った言葉だということ。毎朝聞いている東京FMの「クロノス」で働き方について特集をしていてその時にこのワ―ケーションというのが取り上げられていました。
日本航空でこの7月から導入していたようです。
これは最近増えてきていた在宅勤務とは違い、自宅以外の場でも仕事してOKというものなのだそうです。要するに、電話やメール、テレビ電話などで連絡がとれるのであれば、どこいにても良いということになります。
ラジオでこの話題が取り上げられていた時、この件についてTwitterに投稿している人達の意見を見てみました。反応は思っていた通りでした。賛成していない声も結構目立ちました。では、50歳のばついち、在宅ワーカーの女性はどう感じたかをお話ししたいと思います。
ワ―ケーションでもいい!職場に行かないだけで幸せ!
ワ―ケーションはバケーション、つまり休暇として過ごせるけれど、休暇扱いにはならないという不思議な制度です。もちろん休暇ではないので、有給休暇を消化することもありません。家族や友人、恋人と一緒に旅行にもいけます。
しかし、リゾート地で遊んでいようと、職場からの電話、テレビ会議、メールなどにはきちんと応答しなければいけません。これが、人によってはワ―ケーションなんて嫌だと感じる原因になっているのは不思議ではありませんね。
たしかに、海辺で楽しい時間を過ごしている最中に会社からの電話なんていらない、なんて思ってしまうでしょう。せっかくの楽しい気分が台無しになってしまいそうです。
ですが、ラッシュアワーの電車などに乗らなくてもいいというだけで幸せだったりしませんか?ウマの合わない上司の顔や、なんとなく相性の悪い同僚の顔を見なくていいという事実だけで、とてもリラックスできちゃいませんか?職場に行かない時間があるだけでよいという人はかなり多いのではないでしょうか。
あなたはどう思いますか?それでも、ワ―ケーションなんて絶対にいやですか?
ワ―ケーションでもいい!大切な人と時間を共有するほうが楽しい!
皆が皆、土曜日曜祝日に休めるわけではありません。また夜勤をする人もいれば、不定休の人もいるでしょう。さらに、仕事量が多くて、仕事時間も長くなってしまっている人もいるでしょう。
自分自身がそのようなワークスタイルだという人もいれば、自分の周囲の大切な人がそういうワークスタイルだという人もいるでしょう。
そうなると、なかなか休日を一緒に過ごすことができません。なかなか、というよりも、全然休日を一緒に過ごすことができない、という人も中にはいるでしょう。そうなると、だんだんとすれ違いがち。
好きな人、大切な人とは一緒にいたい!でも、仕事は仕事で放置するわけにはいかない。仕事は仕事で愛しているんだ、という場合もあるでしょう。そういう場合、ワ―ケーションはありがたいシステムだと感じるはずです。
年老いた親といる時間を作りたい
親孝行したい時には親はいないと昔は言いましたが、いまはそんなことないですよね。とはいっても、自分が働き盛りだったり子育てで忙しかったりして、親のことまで、そんなに時間は使えないという場合もあるでしょう。
しかし、親世代も年になると、それまで元気だったりしていた人でも、一気に病気がちになったりします。そうなると、一緒にどこかに旅行などができるということは難しくなります。
さらに、そういう年代になると、回復を待つということはあまり期待できないということも多いです。よくて、現状維持という場合もあるでしょう。ですから、時間を無駄にしたくないんです。そのようなわけで、ワ―ケーションでもありがたいと私は感じます。
友人と語り合いたい
やっぱり、自分のことをよくわかってくれる友人と語る時間が欲しくないですか?気を使わなくてもいい友人と、たまには本音で語り合いたくないですか?
私の場合ですが、私は在宅勤務です。webライティングがメインの仕事ということになっています。好きな時に休もうと思えば休めます。いつだってノマドワーカーにもなれます。
しかし、私の場合、人が休みの時に仕事を受注することも多いです。別に、人が休みの時に好んで仕事を入れているわけではないのです。が、そのタイミングで、結構オイシイ仕事を受注したりすることも今までのところ、結構ありました。
さらに、突然、修正依頼が来ることもあるんです。それで、なかなかいい感じに週末や祝日を休みにできないということもあります。
そして、あたり前ですが、友人には友人の都合があります。ですから、なかなか時間を合わせられないんですよね。
かといって、自分のために有休を取ってもらうほどでもないとこちらは考えています。だったら、友人側のほうで、ワ―ケーションが利用できれば都合がいいと感じます。
パートナーともたまには違う景色を見ながら仲良くしたい
長く一緒にいれば、相手と常に一緒に行動をしなくてもよいと思いませんか?どうしても、旅行の時くらいは一緒にいることを楽しむことだけに重点を置きたいですか?
私は、私の年齢であれば、旅行をしている最中だからということで、パートナーに必要以上に気を使わなくてもいいのではないかと思うんです。もちろん人に寄りますけれどね。
ブログやコラムを書くのが大好きな私は、パートナーと旅行中であっても何か書きたいと感じるはずです。パートナーと旅行中の気持ちで書きたいのです。
いつもと違う景色を見て、いつもと違う物を食べて、いつもよりもリラックスした顔をしているパートナーの顔を見ながら違うリズムで時間を過ごすと創作意欲がめきめきと湧きそうなのです。
もちろん、パートナーが仕事をするのもOK。お互いに、旅先で仕事をするのもOK。その仕事がお互いにトレードだったら笑えますけれど。
一緒に時間を過ごせて、ちょっとした会話ができるだけでとても幸せだと思いませんか?
「おはよう!」と言ったら「おはよう!」と、「お腹空いたね」と言ったら「お昼にしよっか」というような普通の挨拶や会話ができるだけで、充分幸せなのではないでしょうか?
これは私がばついちだからそう思ってしまうという部分も大きいでしょう。
場所さえ移動できれば幸せかも!
せっかく旅行をするのだから、仕事のことなんて一切考えたくないというのもわかります。そりゃあね、そうできばいいんですけれどね。
でも、人には色々な状況があります。変化や改善を簡単には望めない、あるいは望んではいけない場合もあります。
その場合、あまりにも休暇らしい休暇をイメージして、そして、その休暇を素晴らしいものに作り上げようとすると、途端に休暇を作るのが難しくなってしまいます。
仕事を抱えながらの旅行だっていいと思うんです。好きな人、大切な人と一緒にいられるだけでいいのではないでしょうか?
また、ひとり旅であっても、いつもと違った場所でゆっくりと温泉など入りながら、自分以外の人が作った料理を食べることができるだけで幸せだと思いませんか?
普段と同じような生活を違った場所でするだけでもいいのではないでしょうか?
まとめ
私は根本的にワ―ケーションにはとても賛成です。現状では完璧な連休はなかなか取りにくく、また高齢の親がいる私の状況にはとても合うからです。ただし、私自身は完全なる在宅ワーカーなので、ワ―ケーションというのは関係ありません。しかも、あまり連絡を頻繁にするような仕事はしていません。
もちろん、仕事と休みの区別がつかない感じで嫌だという人も多いです。Twitterでもそのような書き込みは結構見ました。
でも、私の場合、周囲にいる人は私のためにワ―ケーションを取得してくれるとウレシイのです。仕事していいですから!構ってくれなくていいですから!でも、「一緒にどこか行こうよ!少しでも若いうちに!」と思うんですよ。
そう、時間は貴重です。もう二度と会うこともできなくなった人がぽつぽつ出てくると、そういう気持ちも芽生えるかもしれませんよ?わかっていただけますでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。