数日前、同い年の友人とちょっとお茶をしながら話した時に、なぜか「みかん」の話題になったのです。「そういうえば、最近、みかん、段ボールで買わなくなったよね?」と彼女が、突然言い出したのです。
確かに買わなくなりました。だって、家族が少なくなっていますし、更に、その家族が年を取って食が細くなっていたり、糖尿病をはじめ色々な病気にかかりはじめ、食べ物にも、食べる量にも制限がつけられていますから……。数十年前のようには食べなくなりますよ。
それに、私が子供の時に比べると、輸入果物がたくさん入ってきているということもあるんでしょうね。
キウイフルーツなんて私が子供の頃にはなかったはずです。グレープフルーツも物心ついてから、変わった食べ方をするみかんみたいなやつ、という感じで私達日本人の食生活の中に入ってきた気がします。
だから、私が子供だった時はみかんがたくさん食べられることがウレシかった記憶があります。そんな時代をふっと振り返ってみました。
お歳暮といえばみかん10kg!食べるしかない!
私が子供の頃、家に届くお歳暮はビール、ハムセット、みかんだトップ3だったと思います。ビールは父が飲むからですね。
このビールを毎年お歳暮にくれる人のことだけは私は覚えていて、その人に対してはかなり冷たい態度をとっていたかもしれません。子供にとってはビールなんてもらったって何も当たらなくて超つまらないですから。
普通、家族持ちには家族が喜ぶものをお歳暮に暮れると思うんですが……。特に子供がいる家庭にお歳暮を贈る場合、子供が喜びそうなものを選ぶと思うんですが、ビールかい?という感じはありますね。いつでも買える物なのに……。
こらこらこらこら!www。性格わりー。www。さすがリアル睦美。かわいくないわー。www今ならビールなんてもらったら、泣いて喜ぶくせに!www「本物のビールだ~!きゃ~~~~~♪」とかはしゃぐよ、あのおばはん。www
実際のところ、当時はみかん10kgをお歳暮にくれる人が多かったです。それが、みかんばかりドドドドドーンと届いた時がありました。それで、その年はクリスマス、冬休み、年越し、年明け……ずっと全員でみかんを食べ続けていた時があった気がします。
当時はみかんを食べ過ぎて肌が黄色くなってしまっていた子供をたまにいました。それだけ、当時はみかんをたくさん食べていたのでしょう。
また、お歳暮でまとまって届いたりすることもあって、ちょっと頑張って食べないと、青カビが発生したりしてしまいます。だから、黄色くなるくらいまでみかんを食べまくったのでしょう。
もちろん、「好きだから!」そして、「オイシイから!」、食べまくってしまったのでしょうね。
10㎏のみかんは冬の風物詩でした。
それが、いつの頃からか、お歳暮でみかんは来なくなりました。10kgのみかんが5箱くらい来た時はさすがにかなり腐らせてしまって、ニオイが出ていたのを記憶しています。
食べて、みかんの皮を煮て飲み物を作って無駄を出さない
私が子供の頃に使っていたストーブは石油ストーブ。しかし、まだ、牧とか石炭ストーブを使っていた家も多かったです。
そして、その当時のストーブは、わりと壁から離れた所に置かれていました。そのストーブの周りを人が囲むという寒冷地の光景が当時はありました。
そのストーブの上にはやかんが必ず乗っかっていました。そのやかんの中に食べ終わったみかんの皮を入れて、しばらくそのまま煮て、適当に時間が経ったら各自勝手に飲んでいました。
確か、結構甘かったので砂糖がかなり入っていたのでしょうね。私はオイシイと思ってよくもらって飲んでいたのですが、嫌いな人も結構いました。
みかんの皮は漢方にもなるとか。かぜをひきにくくなるとか言われて飲んでいた気がするけれど……。
このみかんの皮を煮ていると、家じゅうにいい香りが漂っているのです。そして、玄関を開けただけでわかる匂いなので、よその家に遊びに行った時も、「あ、ここはみかんの皮煮ている家だ!」と思った記憶があります。
そういうことも、今の北海道では珍しくなりました。というのも、ストーブが変わったのです。今は煙突式のストーブではなく、FF式のストーブを使っている家が多くなりました。
FF式ストーブを知らない方がいるかもしれませんが、煙突が上に伸びていないのです。というよりも煙突という物がないのです。壁に穴をあけて、そこから排気しているのです。
煙突があったほうが暖かかったんだけれどね。
暖かくするために、わざわざ、煙突を少し長めにしている家もありましたよ。懐かしいですね。
今はもう、煙突がある家というのは、かなり少なくなったのではないでしょうか。私が今住んでいる賃貸マンションもFF式ストーブです。
このFF式ストーブの上は基本的にはやかんを乗せるような作りではありません。というか、乗せてることができても、そんなに熱くはならないという感じでしょう。
学校の給食で冷凍ミカンの真似をして冷凍保存をするのもよいが……
冷凍ミカンが学校の給食で出たのは、多分、冬ではなくて夏だったと思うのです。おいしかった記憶があります。
あれは冬のみかんを業務用の冷凍庫で急速冷凍保存していた物なのでしょうね。自分の家であの冷凍みかんを作っても、同じようにならないのですよね。
自分の家で作った冷凍ミカンは、皮が向きにくいのですよね。それでも、冷凍していましたね。そうしないとお歳暮で何箱もいただくと、持たないのですね。
だんだん、青カビが出来て、それがあっという間に伝染して、かなりの数のみかんが食べられなくなってしまうのです。
しかし、そのころには、さすがにみかんを食べ飽きてしまっていて、食べるペースも落ちてしまっています。ですから、冷凍するのですが、学校で出た冷凍みかんみたいな「溶けていないのに、皮はむきやすい」というみかんにはならなかったですね。
自分の家で夏まで冷凍みかん冷凍しておこうとした人はいませんでしたね。いてもよさそうなのに、私の周囲ではいませんでした。
今、寒いのですが、ちょっとあの冷凍みかんを思い出しました。ストーブの前で食べたいです。これぞ、北海道民というやつですか。ストーブの前でアイスクリームを食べるという習性があるという……。
あとがき
ふと友人とみかんの話しになって、なんだか懐かしくなってしまって、記事にしてみました。
いつのころからでしょうか、お歳暮にみかんがこなくなったのは……。私、今年、ひとりで10㎏買って食べてみようかと思ったり。無理でしょうか?
ちょっとググったのですが、10kgですと、90個から110個くらいになるようです。1日3つ食べても、10日で30個。30日で90個?1ケ月位で食べ終わるという感じになるのでしょうか?
だったら、食べられないこともなさそうですね。なんだか、懐かしくなりました。みかんがあれば、とりあえず、ビタミンC不足にはならないと思いますし。
買っちゃおうかな?えっ?私にお歳暮?来ることはありません。(笑)万が一、この先来ることがあったとしても、みかん10㎏はこないでしょうね。(笑)
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。