要体力のライン作業のバイトを11人から2人雇用するならどの人にする？

• mutsumi


• 25 7月 2018

あなたが経営者で人を雇いたいけれど、そんなに予算がないので、できればひとりだけ継続して少し長い間雇いたい状況だとします。

けれど、何らかのアクシデントのことを考えて最大限で無理して3人、現実的には2人までにしたいという場合、どういう人を雇うでしょうか。

職種はライン作業が中心の工場としましょう。

ライン作業とかベルトコンベアなどで物が休みなく流れてくる中を立って作業をする仕事だと思ってください。

たとえば、パンを製造する工場とか、食品を製造する工場で、基本はライン作業、つまり単純作業の繰り返しを長時間続ける仕事です。

しかし、広い面積を歩いたり、女性にとってはかなり重たい物を持ち歩いたりすることは頻繁にある仕事ですが、気配りができる人でないと、一緒に仕事をする人がすごく仕事がしにくくなるという面もある職場です。

では、面接に来た人は次の11人とましょう。

1. 18歳男性、4年制大学1年生。癖のない感じがする中肉中背の若者。アルバイト経験は全くなしだけど、今後2年間くらいはアルバイトをしたいと本気で思っている田舎出身の学生
2. 30前後男性、フリーター。職歴がほとんどない。あってもバイトを数か月程度。ただ性格はよさそう。男性なのにやさしい話し方をする高身長で横幅もそれなりにある
3. 30台後半男性、ネット関係の仕事をしているらしい（アフィリエイターとかブロガーとか）。現在、仕事で初めての危機に陥り、妻子もいるので慌てて出稼ぎに出ることにしたらしい。根本的に肉体労働ではなさそうだが、話した感じは常識人という感じがする
4. 40代半ば男性、大学卒業後20年以上働いていた大企業からリストラされた後、何年か仕事を探していたようだけど見つからなかったらしい。それで、いよいよ経済的に困窮しはじめ、応募してきた。頭はよさそうだけど、単純作業に向くかどうかはわからない。体は少したるんでいる感じ
5. 60代男性、飲食関係のお店を経営していたが倒産したらしい。働かなくてはならない状況。この年代としては大きい体に贅肉が付いていなく、動きがはやい。飲み込みも悪くない
6. 20歳女性、4年制大学3年生。既に就職も決まっており、卒業までの1年半はアルバイトを頑張りたいという可愛くて元気な女性。周囲の受けもとても良い。彼氏もいて、とても楽しそうにしている幸せの真っただ中にいるという感じがプンプンする
7. 20代後半女性、フリーター。トリマーの専門学校に行ったけれど、トリマーの仕事はせずにフリーターをしている。アルバイト経験は結構長い。色々な職種を経験してきているらしい。実際に、てきぱきしている感じはある
8. 35歳女性、6歳と4歳の子供が2人いる主婦。彼女が働きに出る時間は仕事から帰ってきた旦那さんが子供たちの面倒をみてくれるらしい。料理が大好きらしく、食品関連の業務には前から興味を持っていたと言っている
9. 40代女性、旦那さんと大学生の子供2名いる。家計を少しでも助けたいと思っている感じ。まじめそう
10. 50歳前後女性。独身。アルバイト歴は色々ある、世慣れしている感じ。で、どのアルバイトも長く続けているということで、長く勤めてくれそうな素質がある。年齢の割に動きは速いし、年下の上司とかも全然気にしないで楽しそうにしてくれる感じ
11. 60歳前後の女性、十数年ぶりにパートに復帰しようとしている。特に元気に見えたり若く見えたりしない、どこにもでもいる普通の60歳前後の女性に見える。年金がもらえるようになるまで、少しでも働いておきたいと考えている。年齢は高いけれど体はとても動く

さて、この中から2名選ぶとしたら、誰をえらぶでしょうか？
できれば1年くらい働いてもらえればとは思うけれど、もう少し短くてもいいという状況だと仮定します。

さて2名、誰を選びますか？

私はこのメンバーなら1が第一希望、7が第二希望です。

使いやすそうで、時期もお互いに合いそうだからという理由

一般的に若いほうが使いやすいでしょう。

特に自分よりも若くないと、自分の下で働いてもらうのは難しいと考えるのが一般的だと思います。

そして、このメンバーで1を選んだのは大学1年生だから、ということです。

この人が大学4年であれば選ばなかったかもしれません。

興味はあるけれどなんとなく選考からは漏れてしまう人も多い

悪くはないのだけど、他の人と見比べると特に有利な面はないのか、なんとなく選考から漏れてしまう人というのもいるでしょう。

職場環境が違ったり、選考する人が違えば、選ばれる人も変わってくるということもありそうです。

今回は絶対に選ばないという人もいるかも

私が適当に作ったこのメンバーの中では、事情を知って同情はするけれど、選ばない可能性の高い人というのがいました。

多分、私は5番のおじさんと、8番の子育て中のお母さんは選ばないと思います。

どちらもお金が欲しい状況なのはわかるのですが、申し訳ないのですが、状況が変化しそうな人たちだからです。

ですから、忙しい職場で働いてもらうわけにはいかないかな……なんて思ってしまいます。

まとめ

現在出稼ぎに出ながら、色々な状況の人がいるものだと実感しています。

それぞれ全然状況が違う老若男女が、それぞれの人生のうちのほんのわずかな時間だけ同じ空間で働き、同じ時給を得るというのはなかなか興味深いものがあります。

よく見ていると「この人はもう少し時給をもらってもいいかもしれない」という人もいれば、「この人だったらこの時給で充分高いのではないのかな？」という人も、正直なところいます。

また、この年齢ではこれだけできればすごいことなのに、全然評価されないのはかわいそう……、若い時はもっと体が動いただろうに……と同情してしまう人もいたり……。

時間の残酷さを感じるというか、その人の悲しみを感じ取ってしまうというか、辛くなる時があったりします。

人生、ちょっと想定外のことも起こったりするんですよね。

若いころ、というか、学生時代「平凡な毎日の繰り返しでつまんない。刺激がほしい」なんて言っていた時代がありました。

それがどれだけありがたいことなのかなんて、知りもしませんでした。

今回は人を採用する側の目線で色々な人について書いてみました。

アクセスを稼ぐためのキーワードなど一切考えていない記事にしてみましたが、いかがでしたでしょうか？

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。