70代後半と50代前半の母娘二人の広島旅行で感じた現実
2019年9月下旬、突然広島に旅行に出かけました。
出発前は、台風17号に進路を阻まれるかと思いましたが、うまい具合に私たちが出発前に台風はどこかに行ってしまいました。
今回の旅は70代後半の母と子10代前半の私の女2人旅でした。
前から広島に行こうと思っていたわけではなく、また特に母と2人で行こうと思っていたわけでもなかったのです。
でも、旅行好きの母がすごく広島に行きたがっていたので、急遽一緒に広島に行くことにしました。
私自身は本当は大阪に行きたいと思っていたのです。
が、今回はご縁がありませんでした。
次は大阪に行こうと思いますけれど。
ぶっつけ本番の2泊3日の広島旅行
旅行前にいろいろ調べてから出かけようと思っていました。
たった2泊3日なのだから、行きたい所、行くべき所をしっかりと調べてから出かけたいと思っていたのです。
しかし、私は前日まで結構忙しく派遣の仕事で働いていたし、さらに副業もしていたりしました。
だから、じっくりと下調べをする時間を取れなかったんです。
70代後半になる母が少しでも快適に楽しく旅行ができるように、なるべく事前に準備をしっかりしておきたいと思ったんです。
が、ほぼぶっつけ本番の旅になってしまいました。
いわゆるパックツアーではないので、自分たちで全てスケジュールを決められますが、事前に調べていかないと、時間を無駄にしてしまいます。
精力的に旅行したいのであれば、事前準備はやっぱり必要でしょうね。
ただし、母は旅慣れた70代後半のシニアです。
そんなにあちこちに行きたいわけでもなく、いろいろなものをたくさん食べたいわけでも、食べられるわけでもありません。
実際に、一緒に歩く母を見ていると、どんどん歩幅が小さくなり、歩くのが遅くなってしまっていることに気が付きました。
そして、顔に疲れがにじみ出ていました。
それを見て、母の体力では、歩くのは今の時点ではこれが限界だなと感じながらの旅行になりました。
70代後半の方もかなり体力的にも個人差はあると思います。
が、あまり欲張ってあちこち行くような計画を立てないほうがいいと実感しました。
だから、私の手抜きの計画というかぶっつけ本番のような旅行がちょうど良かったような感じがありました。
幸いなことに50代前半の私も、若い時のようにせっかくの旅行なんだから行ける所は全部行こうとは思わなくなっています。
ただ、同行者に合わせるくらいの体力はまだあります。
50代はそういう年代なんでしょうね。
70代後半の母を見て自分の将来を考える
よく病気をする母ではあるが、基本的に明るくよくしゃべる母を見ていると、母の年齢を忘れてしまいます。
変わりなくずっと元気なままのような気がします。
しかし、その母の動きを見てみると、年相応、あるいはそれ以下の動きで、愕然としてしまう瞬間が何度もありました。
そして、悲しくなってしまいました。
ちょっと後ろを振り返ると、私の後から、重たそうにとても小さな歩幅でいっぽずつ歩いてくる母を見るシーンが何度もありました。
それで、旅行計画はどんどん短く、省略した感じになってきました。
もっとお土産などを見たかったのですが、母のことを考えて、それは適当に切り上げました。
母が、そんな重たい足取りで歩くなんて信じられなく、これがほんとにあのよく動く、活発な母なのかと思ってしまいました。
私よりも私の両親と近いところで生活している妹が、最近母の足が極端に弱くなった歩けなくなったと言うことを聞いていたのですが、実際に見てびっくりしました。
私も実家のそばに住んでいるので、よく遊びに行くのです。
が、母と一緒に歩くということはありませんでした。
だから、母があんなに歩けなくなっていたのを見てちょっとショックでした。
今の70代後半女性も、そろそろ健康寿命には到達しているころなのでしょうね。
そんなことを考えていたら、母のことももちろん心配でしたが、50代前半の私は、自分の将来も心配になってしまいました。
特に、私自身も、2019年3月7日に愛犬ぱぴをなくしてからは、散歩に行くことがなくなったので、運動量が著しく減りました。
足腰が弱くなったら旅行を楽しむのにも制限が多くなってしまうでしょう。
同行者に心配させてしまうかもしれません。
そう考えると、私自身も、旅行も25年後は今と同じ状態で行くのが難しいのだろうなんて思ったりして、ちょっと悲しくなったのも事実です。
それと、旅行を楽しむのであれば、やはりあまり歳をとってからではなく、タイミングを逃さず行けるときには行くのがいいんだろうと思ってしまいました。
余裕のある旅行計画をたてて、無理をしないで、ゆっくりと遠くから楽しむのがよさそうだと思うようになりました。
旅行では体力や気力が隠せない
私は50代前半。
同い年の友人の中にはもうすでに両親をなくしている方もいます。
片方しかいなくなってしまった方も多いです。
今回の旅行で、私は家の中にいる元気な両親の顔しか見ていなかった、ということに気が付きました。
シニアの場合、小さな家の中にいる様子と、旅行などで外で見る様子がかなり違いがあります。
いろいろな物を食べたいと言っていたのに、全然、量が食べられなくなっていたり、食べに出かけるのもしんどかったりするようです。
老化というものは侮れないもののような気がします。
もちろん自分も行く道です。
個人的なことを更にいうと、私の場合などはシングル。
ですから、ある程度の年齢になれば、旅行などと言うものは計画さえもしない可能性もあります。
それはそれとして受け入れています。
50代と70代の女性2人の広島旅行を終えて
結論からいいますと、楽しくもあり、ものすごく寂しくもなってしまった旅行となりました。
出発前は台風17号の影響で、ひょっとしたら旅行には行けないかもしれないと思っていました。
出発の朝も、微かに雨がふっていましたからね。
けれども、実際は良い天気に恵まれ、素晴らしい旅行となりました。
札幌から出かけた人間にとって、9月下旬の台風一過の広島は暑かったですが、外にいる時間がそんなに多くなかったので、案外平気でした。
個人的なことですが、今回は私も有給休暇を取ることもできましたので、本当に最高の旅行となりました。
もし台風で旅行に行けなかったら仕事しに来てねと言ってくれた職場にも感謝です。
行く場所があるというのは嬉しいことです。
実際には、旅行に行けたので仕事には行けませんでしたけれどね。
全体を通して、今回の広島旅行は素晴らしい時間となりました。
今度はもっと体力的に難がある父も一緒に、どこかに旅行に行きたいと感じました。
そうすることで、自分が今後年を取ってから直面するであろう困難なこともわかるようになるので貴重な経験になるでしょう。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。