子供時代から犬や猫と暮らしてきた50代女性がどの子もいなくなって感じること
2019年3月7日、慢性腎不全で治療を受けていたぱぴが、突然肺水腫になって旅立ってからもう2週間になります。
現在50代前半女性の私は小学校3年の時からずっと犬がいる暮らしをしてきました。
両親が犬が大好きだからです。
そんな実家でも、3年前に4本足の子達は一匹もいなくなりました。
私自身は8年くらい前に、先住犬のトイプードルのクリームの旅立ちを見届けました。
そして、もう私にとっては最後の犬になるであろうとずっと言っていたぱぴの旅立ちを見届けました。
つまり、私にとって家にペットがいない特殊な環境がスタートしたわけです。
この特殊な環境がこれからの私にとって「普通の生活」になっていくのかどうかはわかりません。
だけど、今しか感じることができないであろう本音をここの残しておこうと思います。
犬がいないと家の中が異様なくらいとても静か
ぱぴはもうシニア犬だったということもあり、また、小型犬のぱぴでも全速力で走って遊ぶほどの広さがないということもあり、家の中で大暴れはしませんでした。
ですから、もともと、ぱぴのせいで家の中がかなりうるさかったということはなかったです。
が、やはり家の中は異様なくらいとても静かになってしまいました。
具体的には……、
「ゴミ荒らし」の音がしなくなった
ただ、晩年は慢性腎不全用のドッグフードに不満があったようで、「ゴミ荒らし」をするようになりました。
ちょっと目を離すと、ガサゴサガサゴサ……という音がしてくることもありました。
ぱぴ、ドッグフード以外の物をものすごく食べたがっていたものね。
だんだん、このゴミ荒らしの頻度が上がってきていて、睦美はんも頭を悩ませていたよねwww
遊ぼう攻撃がなくなったり、求められなくなったから
他には、私に構ってほしい時には、死の前日まで、色々な方法で私にアピールをしてきました。
死が近くなってきてからぱぴが私に何らかのアピールをする時は「お腹が空いた」攻撃が多かったです。
ぱぴの慢性腎不全用のドライフードは常に食べられるようにしていたのですが、それは食べたくなくて、でもお腹が空いたという時には甘えん坊になっていました。
そういう時はぱぴの好きな人間用のおやつを少し食べさせたり、流動食をシリンジで口に含ませたりしていました。
そういうぱぴがいなくなってからは、家の中はとても静かになってしまいました。
異様なくらいです。
時々、ぱぴがよくいた場所をいつの間にか見ている自分に気が付く時があります。
そりゃあそうですよね。
ここ数年、ひとりと一匹で生きてきたんですからね。
私にとっては、私の生活空間の中で私を必要とする人や動物がいなくなったということになるわけです。
静かに感じるのも当然でしょう。
生活空間の中も、自分の心の中にも静寂が漂っている感じです。
犬がいないと家の中の匂いが少なくなった
慢性腎不全になってからのぱぴの尿の量はとても増えていました。
更に、ぱぴのために冬の間は室温を高く設定していたこともあり、ちょっと匂いを感じるようになった、と思っていました。
これはこの賃貸マンションを退去する時につっこまれそうだ、と思い始めていたのは事実です。
ちなみに、以前は私、在宅ワークのみで生計を立てていましたから、ペットシーツの処分とかはすぐにしていました。
ですから、匂いというのはほとんど感じませんでした。
それが、私が外で働く時間が長くなってからはペットシーツを交換する頻度が落ちたせいもあり、私が外から帰ってきた時にはまずぱぴの尿の匂いを感じるようになっていました。
それが、ぱぴが旅立ってからは汚れたペットシーツがなくなり、ぱぴのトイレを片付けて、拭き掃除をして、換気をしたらすぐに匂いはしなくなりました。
信じられないくらいあっという間にぱぴがいた気配すら感じられなくなってしまいました。
さびしい現実です。
でも、やはり犬を亡くしてから、私と同じようなことをブログに書いていた方がいたことを思い出します。
ペットの匂いは、普段ある程度糞尿の始末をちゃんとしている家ならば、恐ろしくあっという間に感じなくなってしまうようです。
犬がいないとお散歩に出かけなくなったので太り始めた
数か月前まで、ぱぴを毎日1回は散歩させていました。
2018年の春くらいまでは1日2回、ほぼ毎日散歩に一緒に出掛けていました。
私はそういう生活をもう22年くらいしてきました。
よっぽど天気が悪い日とか、私が入院したりしていた時とか、どうしても用事があって時間をつくってあげられなかった時以外はほぼ毎日お散歩に行っていました。
(このミニブーケはぱぴの旅立ちに色と香りを添えてくれたお花の一部です)
そう、お散歩は長く続いていた習慣でした。
が、ぱぴが旅立って、私はお散歩に行けなくなりました。
ひとりでお散歩に行こうという気分には今のところは全くなりません。
で、恐ろしいことに、私、太り始めました。
これははやめに生活習慣を見直さなければなりません。
今、さりげなくぱぴの席でなんとかフィットするワンチャンがいるなら、さりげなく、その空席で暮らしていいんだけど……などと思ってしまいます。
もうシニアに入りかけている小型犬で、トイレトレーニングがちゃんとできている子なら家で暮らせますよ!(笑)
私の隠れ家は、もちろんペット敷金とかをちゃんと払っているペットOKの住宅ですよ。(笑)
こういうのも、縁ですからね。
お散歩は犬と一緒のほうがだらだら歩けて楽しいですね。
犬がいないとかなりまとまった自由時間がかなり増えてしまった
犬がいないと、自由時間が想像していた以上に増えました。
この変化は自分の今後の人生設計にかなり影響を及ぼすことでしょうね。
犬とお散歩に行けなくなった分、1日あたり1時間は自由時間が増えた
先住犬トイプーのクリームはぱぴの倍くらいの大きさのトイプーでしたから、若い時には結構遠出のお散歩を好きがりました。
で、この先住犬クリームが8才近くになった時にぱぴを迎えました。
クリームはシニアに入りかけの時でしたから、少しだけ散歩の距離が少なくても満足してくれるようになった時に、元気はぱぴを迎えました。
でも、ぱぴは思っていたよりも大きくならない子でした。
クリームの半分くらいにしか大きくならなかったので、シニアになったクリームと、若くても小さいぱぴとのお散歩の距離がちょうどぴったりくらいな感じでした。
ですから、2匹を連れてのお散歩もとても快適でした。
この20余年、ほぼ毎日、犬達とよく歩きました。
近隣の道路で知らない道はもちろんなくなります。
人とは違った生活習慣があるお宅などはお散歩中に印象に残ってしまい、記憶に刻まれてしまいます。
今も通勤時とか買い物時に、となりにぱぴがいたことを常に思い出しています。
ぱぴもあの小さな体でよく歩いていました。
あの日々がもう2度と来ないなんて、未だに信じられない感じです。
犬をお世話をしていた1日あたり最低1時間以上の自由時間が増えた
ぱぴが旅立つ1か月くらい前から、徐々にぱぴのフードを流動食にして、シリンジで食べさせる練習をしはじめていました。
すごく意外だったのですが、ぱぴはシリンジを口に入れられて、そこからフードが出てくるのを嫌がりませんでした。
逃げもせず、口に入れられたのをちゃんと飲み込んでいました。
それを見て、ぱぴはまだまだ食べたいと思っていることを確信しました。
本当に食べる気がないなら、犬は口を開けませんし、去っていきますから。
だから、ぱぴが旅立つ1週間くらい前は、シリンジでの食事を結構本格的に取り入れていました。
そのほかに、「レンジアレン」や「ネフガード」などのサプリを飲ませたり、5分おきに点眼してあげなければならない3種類の目薬を点眼してあげたり、色々お世話をしてあげないと、どんどん体調を悪くしてしまいそうで怖かったです。
だから、一生懸命にお世話をさせてもたいました。
それらたくさんのお世話、もうさせてもらえなくなりました。
そうなってから、ずいぶんと私自身が自分で使える時間、休める時間が増えてしまいました。
それゆえ、ぱぴがいなくなってて脱力感に苛まれてしまっていることは否めません。
が、この時間は大切に使わないと……と思ってはいます。
ぱぴの旅立ちは私にとっては大きな区切りですから。
無い知恵を振り絞って、自分がこれから叶えていけそうなことは最大限に叶えていきたいと思います。
学ぶこともすごく多かったぱぴとの生活でした。
犬がいないと大きくお金が出て行かなくなった
犬だけではないと思いますが、動物には健康状態の個体差が結構ありますね。
ペットのかけ方はそのペットのオーナー家庭によってかなり違うのは事実です。
そして、かけてあげられるお金が多ければ多いほど、幸せにしてあげやすいということを私は強烈に肯定します。
そんなことは誰でも知っている、と言われるかもしれませんけれど、ペットが病気になってくると「お金がありあまるほどたくさんあれば選択肢が増える……」ということを実感するようになります。
ただし、それはペットだけでなく、人間にも言えることですけれどね。
だから、これからは良いペット保険を見つけて、加入しておいたほうが良いのではないかと思います。
ぱぴは若い時からちょこちょこ病院代がかかるトイプーだった
ぱぴは若い時から、ちょっとした病気にちょこちょことお金がかかるワンコでした。
先住犬クリームは死の2年くらい前まで全く病気をしなく、元気なトイプーでしたから、同じ犬種でもかなり違います。
クリームみたいな子だったらペット保険はなくてもよかったですが、ぱぴみたいな子だったら、ペット保険に入っていたほうが良かったと思いますね。
この半年というか、この半年くらいはぱぴの慢性腎不全の治療に関する費用がどんどんかかるようになっていました。
それ以前にも、若い時から目の病気になったり、皮膚腫瘍が良くできたりする子でしたから、よく病院に連れて行っていました。
だから、ぱぴは病院代は結構かかっていましたね。
ぱぴは老犬になってから寒がるようになってきたので暖房費をかなり必要としていた
ぱぴはシニア犬になってからものすごく寒がるようになりました。
それで、私の家では2年前から12月の末から2月末まではほぼ24時間ストーブを焚いたままにしていました。
私が仕事に行っている間も普通にストーブを焚いていたので、ぱぴは暖かいお部屋で快適に過ごせたと思います。
ただし、灯油代が結構かかりました。
ですから、暖房費を節約したい方がいたら、家は犬のためにストーブ焚きっぱなしなので、是非家に来て、ぱぴが寂しがらないように一緒にいてあげてほしいと思っていたくらいです。
そうすることによって、ぱぴのことを心配しなくていいわけですからね。
睦美はんは「アルバイト代はお支払いできないけれど、Wi_Fiと水は使い放題ですから、ぱぴと仲良くしてくれれば、家の中で自由にしていてください、という条件でいてくれる方がいたらいてほしかった」と密かに思っていたようですw
それに、ストーブをつけたまま仕事に出かける、というのは安全上のことも常に気にはなっていました。
これから、シルバー向けのアルバイトとして、「お留守番」というのがあってもいいかもしれませんね!
犬や猫の面倒を見たり、ちょっとした買い物とか掃除とか簡単でも栄養のある作り置きのおかずとかを作って置いてくれたりしてくれる「お留守番さん」て、結構ニーズがあるような気がするんですけれどね~
というわけで、ぱぴの治療費や暖房費などに結構お金がかかりました。
そして、私にできる範囲で最大限にぱぴにお金をかけてでも、少しでも長く一緒にいたいと思っていました。
つまり、私はもっと治療費をかけてあげてもいいと思っていたのです。
だから、外に派遣の仕事をしに出掛けるようになったのですから。
その分、ぱぴの晩年に私が1日の半分くらいの時間、出かけているという寂しい思いをさせることになってしまいましたけれど。
そして、私を悩ます原因になっていたのですが、ぱぴは病院に行くことをだんだん嫌がるようになっていました。
さらに、慢性腎不全の治療の皮下点滴を受けさせている時には、ぱぴはとても大きな声で鳴いていました。
ぱぴにとってはストレスになっていたのかな……とも思っていました。
とにかく、病院に入るのを嫌がるようになっていました。
そして、点滴の時、私は側にいさせてもらえなかったけれど、今度から側にいさせてもらおうかな……とも思っていたくらいです。
私が側にいたら、安心してくれたのかな……なんて思うと、ちょっと後悔してしまう部分もあります。
病院でぱぴが鳴くことを睦美はん投稿していた時があったよね。
そんなに皮下点滴が辛いなら、受けさせることがストレスになっているんじゃないかって、睦美はん、悩んでいた時もあったよね。
でも、万が一、その皮下点滴を受けさせないことで寿命が縮まったらいやだと思って、週に1回、皮下点滴に通っていたんだよね……。
ぱぴの治療で、睦美はんもしなければいけないことだけではなく、考えなければいけないことも多かったよね……。
ぱぴの皮下点滴はもう3時間くらい前に行って帰ってきたよ。
病院で私と離れていた時、ぱぴが大きな声で鳴いていた。
点滴、嫌なのかなぁ…。
でも、帰りは元気に少し歩きたがったので、歩かせてみたよ。
まだ、散歩が好きな16才のぱぴ pic.twitter.com/iZ7Fht1yMo— 沼佐睦美 (@mutsumi_numasa) 2019年1月17日
今日はぱぴの皮下点滴行ってきたよ。
今は週1で皮下点滴行っている感じ。
でも、やっぱりスゴク鳴くので、なんだかな~って感じ。
そうはいっても、点滴後はやっぱり少し元気になるような
気がしないでもないんだよね。
だから、鳴かれても通っている感じ— 沼佐睦美 (@mutsumi_numasa) 2019年1月24日
検査の結果は悪くなり、皮下点滴は嫌がられ、睦美はんも悩んでいたよね……
でも、とにかく、お薬もフードも、ぱぴが苦しくなく生きられるようになるなら、もっとお金をかけてもいいと思っていました。
ぱぴが私が面倒を見ることができる最後の犬になるのなら、やれるだけのことをしてあげないと後で後悔するだろうと思いました。
私は仕事もぱぴのことだけを考えて仕事を選び、頑張ってきました。
その仕事が自分に合う合わないなんていうことは一切考えませんでした。
そういうことはどうでもいいことでした。
愛する者のために必死になっている自分にできない仕事はないと思っていました。
そのぱぴがいなくなって、ちょっとお金が出ていく予定が少なくなりました。
私にはまだまだぱぴにいてほしかったです。
もっと、お世話をさせてもらいたかったです。
ですから、毎週ぱぴの皮下点滴費用と再診料で毎週3,500円くらいかかっていた分を今後は「ぱぴ基金」として、私、大切に大切に使って行こうと思います。
ぱぴにはその他に血液検査と飲み薬で月に1万円前後かかっていたので、病院だけで月に2万円近くかかっていました。
それももう過去形になってしまいました。
ぱぴの旅立ち前の1か月くらい前から、旅立って個別火葬をするまでは10万円近くのお金がかかりましたが、もうかからなくなってしまいました。
あとがき
16年間私の側にいてくれたぱぴという大切な愛犬が旅立って2週間くらいの時間が過ぎました。
「慣れたかい?」と母からよくメールがきますが、そんなに簡単に慣れるわけなどありません。
余計に愛おしさが募って、会いたい気持ちになります。
今、私の視界に、ぱぴの小さなお骨が入っている骨壺は入っているのですけれどね。
でも、ついこの前まではぱぴがトリミングにいっていた間でさえ寂しく感じていたことを思い出しました。
そう考えたら、少し慣れたのかもしれませんし、今は気が抜けている状態なのかもしれません。
ただひとつ、自分の年齢を考えたら、もうひとり暮らしの私ではペットを飼うのは難しい、ということが、私の気持ちをものすごく暗くすることも事実だったりします。
小さなぱぴがいなくなっただけで、私の日常はかなり大きく変化しています。
つまり、小さな一匹の犬が人間の生活を大きく変える、ということです。
だから、まだ、ぱぴがいた生活から時間が経っていない今なら、ぱぴみたいな子でまだ保険に加入できる年齢の子ならうちで面倒は見てあげられるんだけど……なんて思うことがあります。
そのほうが、私にとっても今までの生活が維持できて、張り合いがありそうな気もします。
ペットとの出会いも、人との出会いも縁なのでしょうから、縁があれば出会えるのでしょうね。
ぱぴが旅立ってちょうど2週間経った今、突然楽になってしまったという大変化に精神的に違和感というか、リズムの崩れを感じているという感じです。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。