2年前にきみと見たあの桜は既に葉桜!あの桜を見るのは今年で最後になるかも…
日本人は桜が大好き!
多分、いつの時代も桜が大好き!
さて、あなたにとって桜ってどういう花でしょうか?
札幌の桜は例年、ゴールデンウィークの頃に咲くイメージです。
が、私の感覚では、2020年の桜は急に咲いて急にすごい葉桜になってしまったような気がします。
その桜を見ながら例の場所で写真を撮りました。
その例の場所とは……、
「きみ」と歩いた場所…
「きみ」が横にいた場所…
「きみ」が写真に写りこんでしまった場所…
そして、「きみ」とは、2019年3月7日に旅立っていった愛犬ぱぴのこと。
2年弱も慢性腎不全と闘病しながら、しっかりと私にその時を告げ、旅立っていったぱぴ。
旅立った翌朝、実家の母がぱぴの亡骸を見に来た時の第一声が「あら~、この子、幸せそうな顔しているね~!!!」いうものでした。
そう、今、その時の写真を見ても、やさしい、かわいい顔をしているのです。
その昔、先輩犬のクリームもいた時、「きみたち、早くおいで!」「きみたち、おすわりは!」とか、よく「きみ」という言葉をつかって犬たちに呼びかけていたのです。
それを思い出して、今回はタイトルにちょっと気取って「きみ」と入れてみました。
「来年のこの桜もきみと一緒に見たい!」と思いながら覚悟をし始めた2018年
毎日、ぱぴと一緒に散歩をしながら四季を感じていました。
ぱぴと一緒に歩くのも、当時ですでに14年も続いていた習慣でした。
でも、2018年の桜が咲いていた時点で、ぱぴの闘病生活は1年になっていました。
犬の慢性腎不全は、症状が出る頃には、大抵の場合、かなり病気が進んでいることが多いという病気です。
ぱぴの場合は比較的あまり進んでいない状態で気が付きました。
そして、ぱぴの場合、最初の1年くらいはちょっと症状が改善していた時もあったのです。
ですが、「治るわけではないから」と、獣医さんに釘を刺すように言われていました。
獣医さんは私に希望を持たすような発言は全然しませんでした。
でも、ありがたいことに、ぱぴは最期までいつもとあまり変わらず、とても穏やかに私と一緒にいてくれていました。
ただ、段々と、私にしか心を開かなくなってはいましたけれど、私にはたっぷりぺったりくっついてくれていました。
で、2018年の桜の季節、ぱぴと歩きながら、すごく力がなくなって、もろい存在になっているのを感じていました。
もちろん、年のせいもあるでしょう。
ぱぴは2018年の春には15歳半くらいになっていましたからね。
そして、そのもろい様子を見ながら、「来年の桜が一緒に見れたら、どんなに素晴らしいだろう……」と思いました。
この感覚、とても鮮明に思い出せます。
それと同時に「覚悟はしておかないといけない」とも、強く思い始めていたのも事実です。
覚悟をしておかなければ、旅立ちが急に来たら、その衝撃に耐えられないだろうと思ったからです。
でも、この写真の桜がぱぴにとっては最後の桜になってしまいました。
あともう2か月生きていれられば、一緒にまた桜の花の下を歩けたのですけれどね。
きみと一緒に見たかった2019年の桜……。
「来年がこの地の桜を見るのが最後かも」と思いながら2019年
ぱぴが旅立ってから2か月もすると桜が満開になりました。
寂しい桜になってしまいました。
かわいらしい桃色の桜が色味のないねずみ色に見えていた記憶があります。
でも、ぱぴはつらかったであろう慢性腎不全から解放されて、楽になれたと思います。
ちゃんと送ってあげられて本当に良かったと思い、心身の力が抜けていた時期でした。
ちなみに、ぱぴは子犬のころから、ものすごく健康な犬というわけではなかったです。
ちょこちょこと病院に連れて行っては投薬してもらったり、小さな手術を受けさせたこともありました。
ですから、わりとはやくから覚悟はしていましたが、やっぱり実際に死んでしまうというのは寂しいものです。
軽い感じの病気だけど、放置したら治らない系の病気をよく患う子だったよね、ぱぴちゃんは…
「来年(2020年)はまた同じ景色の同じ桜を見るかもしれないけれど、再来年(2021年)はここにはいないかも」と。
その来年というのが今年、つまり2020年です。
予定通り、私は同じ景色の同じ桜を見ました。
今年の桜はちゃんと色がついて見えました。
「来年(2021年)のことなんてわからない!」と思いながら2020年
誰しも、環境を変えたいと思う時があるでしょう。
いい思い出が少ない所からは立ち去りたいと思う気持ちはだれもが想像ができるのではないでしょうか。
しかしながら、楽しい思い出、甘い思い出が多かった場所であったとしても、そこを去るほうがいい時期というのはあるように思います。
特に桜は春に咲く美しい花です。
2020年までの日本人の生活様式では、変化のある時期に咲くかわいい花です。
ただし、今後はわかりません。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今後は新学期が9月に始まるようになったら多くの人にとって、桜の印象が変わるのかもしれません。
そして、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、桜をゆっくりと鑑賞できなかった方が大多数でしょう。
残念です。
だけど、私はぱぴと数年通った桜の木の横を歩き、2年前と同じようなアングルで写真を撮りたいと思いました。
それで、マスクをして散歩に出かけ、写真を撮ってきました。
桜の木は切らない限り、同じ場所で花を咲かせるのでしょう。
何事もなかったかのように……。
「愛犬と散歩をしながら毎年同じ木に咲く桜を見れて楽しかった」と2020年GW
私は犬と散歩をする、という毎日の習慣がなくなった昨年から、桜をあまり見なくなりました。
その理由のひとつですが、犬との散歩中ならば、時々立ち止まったり、ゆっくり歩いたりすることもありましたし、しまいには来た道を戻るという歩き方をすることもありました。
ですから、景色をゆっくりと見ることが多かったのです。
しかし、ひとりで歩いている時には立ち止まったり、必要以上にゆっくり歩いたりはしません。
私の場合、同じ木の桜を何年も観察し続ける癖があります。
犬達と散歩をしながら桜を見ているからそうなったのか、そういう性格なのかはわかりません。
また犬と散歩をしたいという気持ちはとっても強くあります。
ただ、ライフスタイルは変化していきます。
そして、確実に老いていきます。
新型コロナウイルス感染者の死亡率は50代から上がるとかいうニュースを見たか聞いたかしました。
ということは、私は40代以下の人よりも、新型コロナウイルスに感染したら死ぬ確率が高い、ということになります。
油断禁物なのかもしれません。
それ、反応が難しいんだけど……。
若いふりしても無駄ってことをいいたの?なんなのよ?!
そう考えますと、私が犬や猫と今後暮らしていくということは極めて難しいと考えておくべきでしょう。
飼えることはもうないのかもしれません。
愛犬とゆっくりと散歩をしながら、あるいはどこかのベンチに愛犬と座りながら、毎年同じ木に咲く桜を見て、「今年は随分、木を剪定してしまったんだね~、枝が頭のかなり上にあって残念……。去年は手で枝を触れたのに……」なんて思いながら写真を撮るのが趣味でした。
でも、そういうことは、今後の私の人生にはなくなるのかもしれません。
睦美はんはぱぴとお散歩をしながらきれいな景色の写真を撮ったり、ポケモンGOしたりするのが大好きだったものね♪
きみと歩いた道のりはどのくらいになるのだろう
雨の日も雪の日も外に出たがったきみ
きみと見た桜を私はもう見ることはできない
そう、きみはいないしその桜も同じ花ではないから
そして、私の細胞も当時と同じ細胞ではなく、生まれ変わっているから
一瞬だけでもあの瞬間に戻りたい
きみと一瞬だけでもまた一緒に歩いてみたいと思って眺めた2020年の桜
おばはん、詩人になったんか?
あとがき
2020年は世の中が変化しています。
その原因となっているものが、新型コロナウイルス感染拡大による影響です。
こんなことになるなんて、誰が想像していたでしょう。
自分の予定が大きく狂った人も多いでしょう。
そのせいで、2020年は桜を見たような記憶がない、という人も中にはいるかもしれません。
また、去年の私のように、桜の色がモノクロで見えてしまった人もいるかもしれません。
でも、自分でできることをして、自分の生活を守っていくしかないように思います。
きみ、そしてきみたちが一緒に歩いてくれた思い出をお守りとし、できることを戦略的にやっていきたいと思う2020年。
葉桜は立派な葉を茂らせ始めたゴールデンウィーク。
桜の葉もなかなか美しいではないか、と思いながら、頑張っています。
最後に、今回こういう記事を書いたのは、私がnoteに書いて販売しているぱぴの闘病記録について書いていた書籍が売れたからです。
全然売れていなかった本だったのですが、購入してくださった方がいらっしゃいました。
ありがとうございます。
途中から記事を書かなくなってごめんなさい。
派遣社員としても働いていて、なかなか自分の時間が取れなくなってしまっています。
でも、今後、追記もします。
ちゃんと書き終えたら、ちゃんと見える位置にその書籍を置いておこうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
最後で読んでいただき、どうもありがとうございました。