シングルの50代女性が大切にする愛犬との暮らしの残り時間の意味
愛犬ぱぴは16才になってから2か月が過ぎました。
慢性腎不全と診断されてからは1年と9か月くらい過ぎました。
そんな中でも、とりあえず元気ではあります。
が、だんだんと衰えてきているのは誰が見ても一目瞭然という状態です。
この間まで自分で飛び乗ることができた実家のソファーに、もう飛び乗ろうとしなくなりました。
犬が「あ、もう上がれない」と自分で認識する時の寂しそうな、悲しそうな表情をまた見ることになってしまいました。
私、先住犬のトイプー、クリームもソファーを目の前にして寂しそうな顔をして、フッと顔を背けて去っていた様子をはっきりと覚えています。
今いる愛犬ぱぴがソファーに飛び乗った後、クリームも飛び乗ろうとしたのですが、すぐに悲しそうなような悟ったような表情をして去っていきました。
そういう様子を見ていたぱぴはクリームにマウンティングをするようになっていたことも思い出してしまいました。
最近、色々思い出して悲しくなります。
今16才のぱぴを迎えた時はまだ30代半ば!50代とは世界が全然違う!
ぱぴは私が結婚をして2年目くらいに迎えた犬でした。
だから、私の子供と言っていい年齢です。
ぱぴが人間の子だったら、今16歳の高校2年生くらいなのですね。
それから16年。
たった16年かもしれませんが、犬にとっての16年は寿命といってもいい年月。
そして、既に30代半ばという中年になっている人間は、ピークを過ぎてゆっくりと衰え始める時期に入ります。
私も白髪もしわも増え、老眼になり、同じ年の知り合いには孫ができたという話しも出てきたりするようになりました。
ぱぴを迎え入れることを決めた30代半ば、ぱぴを最期まで面倒見たら私は50代に入っている頃だろうと予期していました。
そして、当時一緒にいた11才年上だった故元夫は、60代になっていたはずでした。
つまり、故元夫は定年退職をしている可能性も高かったわけです。
だから、ぱぴを30代で迎え入れた時から、私の人生で、子犬から飼える犬としては最後の犬だと思っていました。
そして、現在シングルで生活をしている私にとって、ぱぴが最後の犬になるであろうことはほぼ確定したというのが現実です。
30代の半ばと50代の前半では将来の展望だけでなく、自分の現状もかなり変わる可能性があるようです。
今の自分はちょっと予期していなかった世界に生きています。
シングルの50代だからこそ犬や猫と一緒に暮らしたいけれど無理がある
2019年の2月現在、私はぱぴと1秒でも長く一緒にいたいのに派遣で働いています。
週に3日くらい働こうと思っていたのですが、何がどうなったのか、現在私は社保も厚生年金も天引きされる身の上になっています。
つまり、フルタイムに近いくらい働いているということです。
これはこれからの人生のおもしろい思い出になって残るでしょう。
だって、公的な書類を見ることによって、この時期のことは回想できるわけですからね。
更に、フリーランスとしての仕事も密かにしています。
そうやって稼いで、ぱぴを病院に連れて行って、慢性腎不全の治療を受けさせてあげています。
吹雪でも歩きたいぱぴ!慢性腎不全の皮下注射を受けた帰り道の様子: https://t.co/507Q1Pn9lr、@YouTube
— 沼佐睦美 (@mutsumi_numasa) 2019年1月24日
今後はもっとかかるかもしれません。
でも、お金はなんとかなるでしょう。
しかし、時間的、体力的には決して楽ではありません。
50歳も超えてから、得意分野でもなんでもない仕事で、自分よりもかなり若い社員さんや先輩職員の下で派遣社員として働いていることも、私をかなり疲れさせます。
ただでさえ、現在の慢性腎不全になってからもう少しで2年になるぱぴのお世話は、そんなにラクではありません。
ラクではないけれど、ぱぴが少しでも穏やかに私との生活を続けられるようにするには、そのケアはとても意味のあることになります。
そんなわけで、現在の私は結構疲れていることは事実です。
それでも、私が仕事から帰ってきたら、大きな声で鳴いて喜ぶ愛犬ぱぴを見て、愛しくてたまらなくなります。
そして、残りが少なくなってきているぱぴの時間を外に働きに出かけることによって一緒に過ごしてあげられない状況が辛いところです。
睦美かーちゃんはぱぴが寝ている時に、こそこそ仕事に出かけるんだよ!
ぱぴがいなくなったら、私の生活も張り合いのないものになるだろうというのは簡単に想像できてしまいます。
若ければ、遅かれ早かれ他のペットを迎え入れることも考えるかもしれません。
しかし、シングルで50代女性の私の場合、お金がどんなにたくさんあっても、焚火にするほどお金があっても、どんどんお金を増やせる自信があっても、もう新しい子は迎え入れないと思います。
その理由は、50代になった私の体力がついていかないからです。
私自身の老化という現実により、してあげられることがどんどん少なくなってきているからです。
睦美かーちゃんは老眼のせいで、ぱぴの爪を見るのを失敗するようになったんだよ。
だから、最近は獣医さんの所で爪切りしてもらっているんだよ。
爪切り1回500円だよ!
そんな私では、もうそんなに幸せにはしてあげられないかもしれません。
だからこそ、今のぱぴとの時間はとても貴重です。
●シングル50代女性がこれから犬や猫などペットを飼うとしたら?もいかがですか?
現状はぱぴが食事を食べるのを手伝ってあげたりしてやっと体重維持
ぱぴの腎臓病用療法食と、
20ml用シリンジが
近くのローソンに届いていたので、
退勤中にピックアップ pic.twitter.com/cTlkfawVlo— 沼佐睦美 (@mutsumi_numasa) 2019年1月21日
先週、ぱぴの体重を病院で計ってもらったらたったの2.44kgしかありませんでした。
ぱぴはすごく食べているような気がするのですが、ドッグフードの量としては、全然必要量には達していません。
腎臓病用の療法食はおいしくないようで、なかなか食べてくれません。
最初のうちは食べてくれても、だんだんと症状が進んで、食欲が落ちてくると以前のようには食べられなくなるということも、残念ながらあるのかもしれません。
そして、検査の結果、ぱぴは栄養失調があったり脱水症状があるようです。
確かに、ぱぴを触ると、尖った骨盤の骨の形まではっきりとわかります。
ずっと前からペットシーツにしている尿の量が、飲んでいる水の量に対してかなり多い気はしていました。
ならば、脱水症状なのも間違いないことでしょう。
脱水症状だから体重も軽くなっているんだと思うよ。
まあ、ぱぴがお水をひとりで飲めばいいんだよね!
そのようなわけで、最近、私はぱぴが食事をするのを手伝ってあげています。
具体的に説明しますと……
- ドライのドッグフードを水でふやかす
- 水でふやかしたドッグフードをミルサーでドロドロ状態にする
- 状況によって、どろどろ状のドッグフードを手で食べさせたり、更に水を足してシリンジで口の中に入れて飲ませてあげる
この状況については、そのうち動画に撮りたいとい思います。
シリンジを使って、フードを飲ませたりする、というひと手間を加えました。
幸い、ぱぴはシリンジでの給餌をそんなに嫌がらないで受け入れてくれます。
流動食にしたことで、速く体に栄養分を吸収させてあげやすくできるだけでなく、脱水症状を防ぐことができます。
だから、数日前から、私は色々工夫してぱぴにご飯を食べさせてあげ、なるべく水分もたくさん取れるようにしています。
ぱぴがゆっくりと枯れていければいいと思っている
慢性腎不全という病気は治ることはないらしく、残った腎臓でいかに穏やかに生活をさせることが治療の目的になります。
つまり、だんだんと悪くなっていくぱぴを見守っていくしかないわけです。
でも、幸い、ぱぴは既に16才です。
既に、何とか寿命までは生きています。
それでも、まだ元気なのです。
私が仕事から帰ってきた時は、鉄筋のマンションに響き渡るくらい大きな声で鳴いて喜んでくれます。
だからこそ、食事を食べさせてあげたり、1日中暖かいお部屋で過ごせるように冬でも室温が25度くらいをキープできるように調整したりしています。
ぱぴのためにストーブを焚いたり、ストーブのタイマーを使ったりして、仕事に出かけています。
はっきりいって、人間の私には少し厚く感じられ、薄着をしていたりします。
でも、ぱぴは体に脂肪が全然ないせいもあり、また老犬のせいもあり、とても寒がるのです。
ぱぴ、ストーブの前が大好き♪
ぱぴの老後が少しでも穏やかで、不快なことが少ないように工夫してあげています。
ひょっとしたら、私の工夫の仕方がベストではないかもしれません。
あたりまえですが、私は犬の専門家ではありません。
だから、常にベストな選択ができているわけではないかもしれません。
でも、なるべくベストを尽くしたいと思っています。
悔いのないように。
まとめ
慢性腎不全と診断されてから、あと3か月くらいで丸2年になる16才のぱぴ。
慢性腎不全の末期にはそのような症状を見せるのかはわかりません。
ただ、もう、年齢的な衰えもあるでしょうから、だんだんと枯れるように、穏やかにその生涯を終わらせてあげることができれば本望です。
そうなればいいと思います。
現実は厳しいかもしれません。
が、その時はその時で、臨機応変に対応します。
50代になってしまった私にとって、残り少ない愛犬と過ごせる時間です。
外に働きに行きたくないですが、たくさんのお金が必要ですので、仕方がありません。
この大変ささえも、楽しんでいきたいと思っています。
最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございます。