慢性腎不全と診断されて1年9か月の愛犬の食事管理をしながらのジレンマ
当ブログを数回以上読んでくださっている方の中には、「犬の慢性腎不全」の情報が待ち遠しい方も少なくないかもしれませんね。
どの病気であっても言えることでしょうが、病名を知らされて間もない方の場合、しばらくネット上にある慢性腎不全の記事を検索しては読み、読んではまた検索し……という日々が続くのではないでしょうか。
私自身もそういう時もありました。
そして、そのうち、自分なりの、そして我が家なりのペットへのケアの仕方ができていく、という感じではないでしょうか。
私の場合も、少しでも愛犬ぱぴが快適に過ごせるように、私でできることをしてあげたいと思っています。
そして、そんな中で食事管理にはいつも頭を悩ましたり、ジレンマを抱えたりしています。
では、現状を具体的にお話ししましょう。
慢性腎不全用のドッグフードは食べたがらない!
慢性腎不全と診断されてから、獣医さんに言われたことは、「慢性腎不全用のドッグフードと水だけを与えるという食事療法を徹底するのが一番ワンちゃんの体に負担を与えないし、これを食べてもらうことが、最適な治療になります」ということです。
しかし、獣医さんはそう言ったすぐ後に「ただし、慢性腎不全用のドッグフードはおいしくないせいで、食べない犬が多いです」とはっきりと付け加えました。
それで、ぱぴは獣医さんに慢性腎不全用のフードを4種類紹介していただき、その4種類の試供品もいただき、それを食べさせてみてから、ぱぴに食べさせるフードを決めました。
袋入りのドライフードを買ってみて、食べなければ無駄になっちゃうからね。
療法食はたいてい普通のフードよりも高いし、小型犬のために、もっと少ない量で売ってくれればいいのにって、睦美はん、いつも言っているよw
ぱぴは慢性腎不全用のフードを食べてくれる子なのが救い!
幸い、ぱぴはどの慢性腎不全療法食もそれなりに食べてくれました。
喜んで食べる感じでもなかったですが、それもでちゃんと食べてくれました。
ぱぴにとっては、たまに違ったフードを食べられることが楽しかったのかもしれませんね。
だんだんと慢性腎不全のフードを食べなくなる
でも、悲しいことに、それは最初のうちだけでした。
だんだんと、慢性腎不全用のドッグフードだけでは食べたがらなくなってきました。
ドライのフードをそのままぱぴの食器皿に入れてあげても、なかなか食べなくなりました。
食べても、ほんの少しだけです。
色々食べさせてみてもガンガン痩せる
そして、この慢性腎不全という病気はだんだんと痩せていく、というのも症状のひとつのようです。
確かに、ぱぴはコンスタントに痩せてきています。
現在、これ以上痩せてしまったら、もう厳しい……という体重になってしまっています。
もっとおいしい物を食べたいんだよね、ぱぴは!
ぱぴは1才の誕生日の時、2.5kgでした。
そして、2019年1月末、獣医さんに計ってもらった時には2.44kgでした。
もっと食べさせるか、高カロリーな物を食べさせないとやせ衰えてしまいそう
ケーキやらシュークリームやらオイルやら、高カロリーな物を結構食べさせています。
だって、もっと食べさせないと、体重の落ち方が尋常ではないんですもん!
悲しい現実ですが、慢性腎不全用のフードをだんだんと食べなくなりました。
ドライのままですと、1回に食べる量は10粒くらいです。
20粒も食べれば、かなり食べたほうだと言えます。
ちなみに、そのフードは150粒くらいは食べないと、必要なカロリーを摂れません。
慢性腎不全のドッグフード以外ならすごく喜んでがつがつ食べる…
慢性腎不全用のフードだけをがつがつ食べたりはしないのに、それ以外はなんでもとても食べたがります。
でも、ぱぴ、上の写真みたくどろどろにしたドライフードは嫌いじゃないよ!
食べやすいから食べちゃうよ!
はて、どうしたらよいのか?
この辺で、飼い主は悩むことになるでしょう。
ネットで読んだ記事を見たら「助からないのなら、好きな物を食べさせてあげよう」という決断を最初からしている人もいました。
それでも、そのワンチャンは結構生きたようでした。
これはもう、そのワンチャンの生命力が物を言いそうですね。
慢性腎不全用のフード以外を食べさせると血液検査の結果が悪く出る!
人間の場合も、健康診断が近づいたら、食事内容にものすごく注意してなんとかごまかそうとする、という人は多いでしょう。
私も健康診断の前には肉類の摂取を控えます。
そして……。
ぱぴの血液検査の時も、受けさせる1日前にはそれまでは食べさせていたチキンなどを一切食べさせないで、ドッグフードだけを食べさせる、という程度のズルはしていたりします。
ごめんなさい。
で、最初の頃はそれでよかったのです。
つまり、慢性腎不全と診断されてから、まだ日が浅いうちはちょっと食べ物を工夫しただけで、数値はよくなったのです。
しかし、だんだんと年月が流れると共に状況は悪化してきました。
病気になってからの時間が長くなってからは、検査日の前日くらいから食べ物の調整をしても、結果は失望してしまうものとなってきました。
覚悟はしています。
ぱぴは既に、慢性腎不全と診断されてから1年9か月経っています。
獣医さんにも「ぱふぇちゃん(ぱぴの登録名)、すごく頑張っていますよ」と言われています。
でも、同じような食事方法、そして、検査前の過ごし方をしていても、血液検査の結果が悪くなり始めています。
慢性腎不全のステージが上がってしまったかもしれないと感じ始めていました。
1年9か月前、慢性腎不全と診断された時、獣医さんにはぱぴのステージは4段階のうち2段階目だといわれました。
ちなみに、1が最も軽く、4が最終ステージです。
2019年1月末のぱぴの慢性腎不全のステージは3!
2019年1月末の血液検査で、獣医さんに、ぱぴの慢性腎不全のステージは3であろうと言われました。
私もここ3か月くらいの検査結果とぱぴの様子を見て、ぱぴの慢性腎不全のステージが上がってしまったであろう気はしていました。
ステージ4になってしまうと、もう残りはあまり長くはないようです。
獣医さんには褒められている
獣医さんには「ぱふぇちゃん、頑張っていますよ。もう16才だしね」とは言われています。
確かに穏やかに闘病していると思います。
だって、ぱぴ、まだ元気に歩くのです。
外に出ると歩きたがります。
そして、歩かせてみると、かなりゆっくりなペースにはなってしまいまいましたが、ウレシそうに一歩一本歩きます。
慢性腎不全のフード以外はとても食べたがりおいしそうに食べる
何度も書きますが、これがポイントなのです。
慢性腎不全のドッグフード以外ならば、とてもおいしそうに食べます。
私が食べているものはなんでも食べたがります。
そして、そういうものであれば、かなり食べます。
しかし、ぱぴが喜んで食べるような食べ物を食べさせれば食べさせるほど、ぱぴの慢性腎不全の症状は悪化していくでしょう。
猫では、慢性腎不全用のフードを食べることは食べない子よりも長生きをするというエビデンスはあると獣医さんも言っていました。
しかし、慢性腎不全用のフードを食べてくれない子のほうが多いでしょう。
それでも慢性腎不全用のフードを食べてくれるのが救い
ぱぴは慢性腎不全用のフードを量は少なくても食べてくれます。
そして、慢性腎不全の診断されてから、毎日の食事は基本的に慢性腎不全用のドッグフードがメインでした。
ただし、トッピングは必要です……。
まだ慢性腎不全のステージ3だし、まだ歩きたがるし、食べたがるから!
ぱぴの状態を見ながら、臨機応変にケアをしていこうと思っています。
できることはしてあげたいと思っています。
慢性腎不全が最終ステージに入ったような症状が出た時には…
見るからに辛そうになれば、その時はもう、好きな物を好きなだけ食べさせ、好きなように過ごさせようと思っています。
そういう状態になったら、もうそんなに長くないと思います。
ただでさえ、コンスタントにどんどんどんどん痩せてきているぱぴです。
食べたくても体が受け付けなくなったら、体力はすぐに尽きてしまうでしょう。
そして、既に16才になっています。
おいしくないらしい慢性腎不全用のフードを頑張って食べてくれています。
もしぱぴに異変が出てきた時に仕事があれば、もちろん仕事は休みます。
ぱぴには私しかいません。
私の膝の上で、最期の時を迎えさせたいのです。
先住犬のクリームの時と同じように、最期の時は私のお腹を最期の力で思いっきり蹴りながら逝ってほしいです。
待っていてほしいと祈りながら仕事に出かけている
私が仕事で出かけている時に一匹だけで逝かないでほしいと祈りながら、仕事に出かけています。
そして、仕事が終わったら速攻で帰ってきています。
これからもそうします。
だけど、2019年2月13日現在、眠っている時間は長くなりました。
起きている時間は淋しいくらい短いです。
私が家にいる時の様子では、起きている時間は1日に3時間もないような気がします。
が、まだおいしい物は食べたがり、そしておいしそうに食べます。
そして、雪道を抱いて歩いていると、歩きたがって鳴きます。
お散歩は好き!
前みたくすたすた歩けなくなっても、外を歩きたいよ!
雪だって平気だよ!
春が待ち遠しい!春の道を一緒に歩きたい!
私とぱぴが住んでいるのは雪国札幌。
はやくもう少し暖かくなって、雪が溶けて歩きやすくなってほしいです。
もっと歩けなくなっているかもしれませんが、2.5kgという新生児よりも軽いぱぴなら、抱いて歩けます。
今も病院に連れていく時とか、実家に連れて行く時には私は抱いていきます。
そして、抱いて歩いていると必ず自分で歩くと鳴き始めるので、鳴き始めてから歩かせてあげています。
できるだけ、ぱぴの好きなことを一緒に楽しんであげたいです。
私が今、仕事で出かけていて、一匹で淋しい思いをさせているので、その分、一緒の時はべたべたとくっついています。
そして、できることなら、穏やかな時間が少しでも長く続きますように。
最後までお読みいただき、どうもありがとうござしました。